いやはやお恥ずかしい話ですが、勤務先を変えて、医療レベルが高くなるとこんなにロールシャッハ・テストに対しての要求水準が高くなるのか、と痛感しました事があります。この患者さんの用いる防衛機制を調べて欲しい、等の医師からの依頼にお手上げだったんです。入門書には、ヒントは載ってないし…、先輩にも度々時間をかけて教えて頂く訳にはいかないし…。そんな時、再会したのがこの本でした（実は、発刊されて直ぐに買ったのですが、本棚の肥やしになったままでした）。
　この本は、ロールシャッハ・テストの基礎を押さえている事が前提のステップアップした本です。ステップアップしたい人は是非どうぞ。解釈の幅が広がるかもよ。

ロールシャッハの解釈のみならず，精神力動的な見方を深めてくれる，貴重な一冊です．理論と実際が，ロールシャッハという検査を媒介にして見事につながっています．何度も読みたくなる，中身の濃い一冊です．