インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

モナリザの秘密―絵画をめぐる25章

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
Amazon.co.jpで確認
ほんとに日本語タイトルが ★★★★★
残念です。別にモナリザ論ではなく、早世したアラスのラジオ講演録です。
好きな絵を見ること、じっと、いつまでも、すみずみまで、見る。
「見たおす」といった感じでしょうか。
なにか引っ掛かる、なぜ自分は感動するのか考える、
そのほとんど言語化不可能な体験を「語る」。
「何も見てない」のある意味ふざけたようにも見える書き方(私は愛好してますが)と対照的に、
真剣です。
他の著書も訳出して欲しいので「売れる」といいな、と思います。
ダニエル・アラスのすばらしい遺言 ★★★★★
 原題は『絵画の話/絵画の歴史』といったものなのですが、日本語のタイトルは俗悪ですね。でも邦題で引いてしまってはいけません。中身を読むと眼も心も洗われる気がします。『なにも見ていない』と同様に、絵画の細部から思いがけない見方へと誘い、また遠近法やルネッサンンス絵画についての歴史的展望あり、学問や鑑賞や修復のあり方への鋭い省察ありで、絵画について考える楽しみをたっぷりと味あわせてくれます。これをラジオで(!)語った故ダニエル・アラスもそれを聴いたフランスという国もほんとうに成熟を感じさせますね。
 挿図が小さくて見づらいものが多いのはちょっと残念です。それから、訳注が少しついているのはありがたいのですが、翻訳者がもし美術史の専門家だったらわかるんじゃないかと思われるところで注がついていなくて、やや半端な感じです。