バーニー&ミッキー!
★★★★★
サーペンス・アルバスで世に知られるようになったWHITESNAKEだが、ゲフィン以前の時代を愛するファンは多い。特にイギリスでの出世作ともなった本アルバムは彼らの初期の最高傑作でもある。
だが、何より私が推したいのは、バーニー・マースデンとミッキー・ムーディーのツインギターだ。ソングライターでもある彼らのブルージーで味わい深いギターワークは何度聴いても胸に響くものがある。
特にマースデンが「Blindman」で聴かせる哀愁に満ちたフレーズのなんという深さ!「ああ、音楽のわかるギタリストだなぁ」としみじみ感動する。バカテクやかっちょいいリフもそれはそれでいいが、自分はやはりこういった音楽に浸って人生を味わいたい。
もちろん、デヴィッドのヴォーカルも、後にカヴァデール・ペイジで崩壊したような絶叫型ではなく、心に染み入るディープヴォイスで聴かせてくれる。歌の上手いバンドというのは本当にいい。
そんじょそこらの軟弱なヘビメタバンドとは一線を画すWHITESNAKEの真髄がここにある!
ちなみに、ボーナストラックの'79年レディングフェスティバルのライヴは、かつてFMでも流れた音源だが、当時の白蛇の勢いが伝わる凄まじい白熱振りだ。
これが本来の彼等でしょう
★★★★★
正直、サーペンス=スネイクという安直過ぎる図式があまり好きではないです。
サーペンスは例外的なバンド内に対する革命作であって、スネイクの本質を指した作品ではないです。
本作はスネイクが最もらしかった時期を知る上での重要な作品で、リーダートラックの#1はオリジナルテイクが一番しっくりきます。
互いが互いを知り、キメる所はキメる。
これは古きよきスネイクの時代ではなく、今現在でも言える理想のバンド構造だと思います。
Ready an' Willing
★★★☆☆
"Fool for Your Loving 80"
"Ready an' Willing"
私の中の1枚
★★★★★
’80年リリースの3rd。
’80年代中期の産業ハード・ロックの代名詞的な存在でもあったが、この時代の彼らはソウルやブルースからの影響を取り入れた渋めなリズミカルなHRをやっていた。
後にリメイクされる名曲#1の他、代表曲#2、#3も収録されているし、曲の粒が揃った好盤なので、大ヒットした「SERPENS ALBUM」('87年)以前の彼ら本来の音楽性を知るにはうってつけのアルバムと思います。
#1が'80年4月に13位、#3も7月に43位を記録。全英アルバム・チャートにおいても'80年6月6位をマークした好盤!
今回の再発はデジタル・リマスターされた紙ジャケ仕様!
3rdアルバム+未発表+レディング・フェス79
★★★★★
ベン・E・キングにプレゼントするつもりで書いたらしく、また、後のGeffen移籍後には勘違いな大失敗リメイク・ヴァージョンで再びシングルカットした名曲、というかwhitesnakeの代表曲「Fool for your loving」で幕を開け、構成メンバー的にも一番ノリノリのwhitesnakeの3rdアルバムで文句無しの名盤(原題は「Ready an' willing」)。ジャケデザインはカヴァーデイル本人がメンバーの写真(1stアルバムTroubleのジャケ裏のフォト)を加工して製作したらしく、加入したばかりのイアン・ペイス(drums)の写真だけ手元に無かった為、デヴィッド・ドウル(drums)の写真を加工したらしく、何か変です(^^;) ・・・で、本タイトルはオリジナルの9曲に、何と未発表曲の「Love for sale」、そして、オムニバス『Reding Festival'79』より「Ain't no love in the heart of the city」「Mistreated」「Love hunter」「Breakdown」の4曲のライヴ音源の計5曲のbonus trackを加えた全14曲。デジタル・リマスタリング。紙ジャケ仕様。です!!!