まとまりに欠ける
★☆☆☆☆
この本では、投資苑1で語られた基本的な投資戦略を具体的にどう適用して行くか、
を論じようとしているようだ。
その意図の結果なのか、テーマはあちこちに逸れ、
議論は投資全般、先物やオプションと言った分野にまで及ぶ。
●『どの市場をターゲットにするか(商品先物or株式or指標先物、オプションe.t.c)』
などといったテーマがまるまる一章を使って語られる。
●導入の章で、まったく唐突に、市場の『フラクタル性』について論じられ、そして以降の章ではまったくそれについて触れられない。
このように、投資苑の続編と言うより、投資苑の内容を振り返る『エッセイ(随筆)』
といった趣である。
構成の一貫性に欠けているのだ。
オプションについて論じている箇所では、
おそらく著者のエルダー博士はこの分野に精通していないことを示唆させるような
乏しい内容である。
このように、専門外の分野を語ることで、
著者の立場、本作の説得力を貶める結果になってしまっているのは
残念である。
また、他所でも指摘されている通り、翻訳が「残念」。
例えば、『組織化されたトレーダー』という項目があるが、
(おそらくOrganized trader の訳であろう)
「組織化されたトレーダーってなんだよ!仕手集団か!」
と突っ込みたくなる。
(蛇足ながら、「計画的なトレーダー」とか、「首尾一貫したトレーダー」とか、
他に適切な訳語はいくらでもあるだろう)
以上を鑑みて、第三者に自信を持ってお奨めするには少し辛いところがある。
抜粋だらけw
★☆☆☆☆
ここの出版社の別の本からの抜粋だらけです。そして、やたらとここの出版社の本が推薦され読みなさい!みたいなことが書かれています。
そして、お決まりのごとく、「業者が販売しているソフトは買うな!」、「システムはシンプルにしろ!」、「○○さん(大投資家)は△△という本(ここの出版社刊)のなかで、XXといっている」、みたいなことがずうっと書かれています。ここの出版社の本は全部こんな感じです。
全くオススメできない本です。
かなり参考になります
★★★★★
かなり参考になりました。
自分のシステムつくりの段階において、システムの要素以外にも、資金管理や、感情コントロールといった要素でもかなりの手助けになってくれるのが本書です。
特に、3シリーズあるうちでもっともその要素が強いです。
また、著者の手法テクニックである3段階スクリーニングはとても面白い手法で、ぜひテストしてみたいです。
大事なのは規律
★★★★☆
自分の資産を減らさないためにリスク管理の重要性を書いている。
プロのトレーダーの方の厳しい管理手法には、
ぼんやりと市場に入ってきた人達はびっくりする内容かもしれない。
資金追加のタイミングなど細かいところまで配慮されている。
ここまでやるかという内容はいざ実行に移すと大変かもしれないけど
市場の向こう側にこの内容を実践しているプロトレーダーがいると
考えると身が引き締まる。
方法論については他のシステムを批判しながら
自分のシステムの正当性を主張するのはちょっと無理があると感じたので1点減点してますが
それ以外の面では本当に素晴らしい内容。
投資苑1よりもこっちの方が内容的にも良かった。
長いのが欠点。
★★★★☆
時間のある方にのお勧めします。
働いている方には厳しい長さです。僕は学生の身分で1ヶ月掛かりました。
全般的なことが書かれており総合指南書の様相を呈しています。
一番初めに投資について読むとしたら妥当だと思います。色々概観しているので。
ただ、ある程度全般的に分かった後では、ちょっと噛み足りない味ではあります。