P236〜からの、アンリエットからフェリックスにあてた手紙の内容が深いです。野心旺盛な人はどうやって世渡りしていけばいいのか、結局金と力がモノをいう世界の中であっても、キリスト教的な精神を持ち続けられる人が良い生き方ができるのだ・・という道徳的なところもあります。

大学生の皆さん、受験勉強とは違う教訓的な知識が身につきます！野心旺盛でも、ホリエモン氏みたいな行動に走らないうちにみんな読みましょう〜！！

もしこの本を読みたい気になりたいなぁと
思ったらフランソワ・トリュフォー監督の
映画「夜霧の恋人たち」をオススメします。

映画の中で『谷間の百合』は
主要なテーマでもあり、きっかけでもあり、
フェリックスとモルソフ夫人とは誰なのか
一度は読んでみないといけないって気になります

そして小説を読み終わったあと、映画をもう一度みてみる
一度で二度おいしい♪ですよ

生涯に、400字詰めの原稿用紙にして、15万枚以上の作品を残したバルザックの傑作の一つにして、最も詩情あふれる作品です。
谷間に咲く百合のように、フェリックスの狂おしい恋は胸を打ちます。
『赤と黒』のジュリアン・ソレルを好きな人は、フェリックスの哀しい感情のほとばしりに引き込まれてしまうと思います。

またバルザックの力強く、音楽的な文体も魅力の一つです。