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ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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永劫回帰の矛盾 ★★★★★
「永劫回帰」の思想は、この本の「酔歌」の10に、出てき
ますね。要約すると、

┏━━━━━━━━━━━━━━━
なにか1つのものを肯定したことがあるなら、
それは、くり返し起きてほしいと欲したわけだ。

んで、万物はすべて鎖で繋がっているのだから、
つまり「喜」も「苦」も繋がっている。

「喜」だけなんていうムシのいいのはダメで、
「苦」も一緒に付いてくる。
永遠に付いてくる。
┗━━━━━━━━━━━━━━━

という感じですね。私は、この論理の呪縛に、いまだに苦し
められています。万物は繋がっている。確かにその通りだと
思う。

アメリカという国は、「夢」を追う若者の努力と才能に世界
一寛容な国でもあるし、史上最悪の殺人国家でもある。

前者を肯定する人は後者も認めなきゃいけない。爆弾が飛ん
できて自分の子供の脚が千切れる、それも肯定しなきゃいけ
ない。

おそろしい思想だ……。

でも私は、なにか批判するとき、いつもこの論理が頭に浮か
ぶ癖がついてしまった。許せない! といくら思っても、
「すべては繋がっている」というニーチェの声が、聞こえて
くる。

フォーカスを引け。全体を見ろ、と。
でも批判してしまうけど。

ていうか、それを言い出したら、ニーチェ自身も、全身全霊
をこめて罵倒しまくったキリスト教を、批判できなくなるの
ですよ。

その矛盾はどうなるんだろう?
ニーチェ入門書を一切読まずに本作を読んだ読者の感想。 ★★★★★
私はきちんとした入門書の類を一切読まずに本書に突撃したのだが、率直に言って面白かった。

読み切るのに苦痛を感じなかったと言えばウソになるが、
それでも読み継がれる本には読み継がれるだけの面白さがある、と強く感じた次第である。

本来ならこの書籍は『哲学書』として読まねばならないのだろうが、
その頸木に捕らわれずに読んでも、間違いではないように思えた。


総じて人間の能動性を肯定しており、
意味のないモノ、あやふやなモノ、甘っちょろいモノへの嫌悪が見られ、
極めて若者向けの本であるように思われた。

有名な『駱駝、獅子、赤子』の比喩は勿論のことだが、
私は特に『友』の項が心に残った。友情のあり方に関する下りである。
ニーチェの友情観に、私は思わず嘆息させられた。


白状すると、私はこの本を半分も理解し切れていない。
後半になって、ツァラトゥストラが王様たちを自分の穴倉に集めた下りなどは特に分からなかった。

だが、分からなくても分からないなりに得るものはある書物だと思う。

私は今している読書が一段落したら、もう一度読みたい。
そう感じられる面白さが、本書には間違いなくある。
ニーチェ理解 ★★★★☆
この訳では意思の力が誤解されるかもしれない。

そもそも本来的には意思の力とはなんだ?とニーチェに尋ねたところ、次のような答えが
返ってきた。

それは僕たちが生まれる以前、太古の昔から世界に根源的に存在し流動するエネルギーを受信しようとする意思のことである。われわれ人類はただの蓄群を超克し、ハイファイな受信機に自分を改造しなければならない。

そして我々はその根源的なエネルギーを受信しつつも、それを価値のあるものに変換していかなければならない。それは強者のニヒリズムだ。君は積極的に無意味な物、無価値なものを、ニヒリズムを、創造していかなければならない・・。そしてそれを超克していかなければならない。虚を実にするかの如く・・・・。

*この話は半分フィクションですので真に受けないでください。
戯曲のような作品だった。 ★★★★★
 哲学は、文学とも近い表現形式であるとは聞いていたが、この作品は、戯曲を読んでいるように感じました。
 ツァラトゥストラが語る人生観。それは、ニーチェの思想を代弁しているのだと思います。
 この人生を永遠回帰という、もう一度、そっくりそのままやり直す気持ちがあるか、と、ニーチェは読者に訊いているのだと思います。
 『この人を見よ!』のなかで主に語られていることで、この本にも出てくることは、何度でも繰り返す、個人の生の時間という考え方。それゆえに、一度でも、「ああ瞬間よ!刹那よ!」と、各々の人生で素晴らしかったと思える時が有るのであれば、自分の全人生に、何度でも帰ってこい!ーーーと言えるのだと。
 リビドーを否定しない、当時としては斬新な哲学が、戯曲的文体によって見事に完成されています。
ここに書かれていることは、即日常生活に応用可能である。 ★★★★★
上下巻合わせたレビューです。

私は、「ツァラトゥストラ」を読み進めていくうちに、
徐々に成長していく精神の向上の音を聞きました。

既成概念を疑い、ぶっ壊して自分の意思で自分の人生を生きること。
そして、中途半端な同情は、誰のためにもならないから、極力すべきでないなどなど、
まさに本書の言葉たちは生き方の道標となり、私の精神に強度を与えてくれました。
たくたく書店 ★★★★★
上巻に比べると、いっそう深く本質に迫る内容です。とくにその内容はあまりに衝撃的でかつ革命的であります。そこには生きる真の意味を求める葛藤が存在するからです。
明快堂書店 ★★★★★
exerpts:善人たちのあいだで暮らす者は、同情による嘘をつくように教えられる。同情はすべての自由な魂のまわりに、どんよりした空気をかもしだす。善人の愚かさは、見きわめがたいものだ.p.73。  この今日の時代は、賤民のものではないか? だが賤民には、何が偉大で何が小さく、何がまっすぐで、誠実であるかがわからない。かれらは無邪気のままで、曲がっている.p.260あなたがたの悩みはまだ十分でない!なぜなら、あなたがたは、自分のことに悩んでいるからだ。まだ、人間そのものに悩んでいないからだ。そうではないと言うなら、嘘をいっているのだ。あなたがたはみな、私が悩んだことを悩んでいない、、、、p.258人間を見舞うあらゆる運命の中でも、地上で最も強大な権力をにぎっている者が、第一等の人間でないということぐらい、むごたらしい不運はない。そのときには一切はまやかしとなり、おかしなこと、途方もないことになる.p.178