心にひびくアフォリズム集
★★★★★
インドの詩人タゴールによるアフォリズム集。
この本の存在は、エリザベス・キューブラー・ロスの名著『死ぬ瞬間』で
知りました。各章冒頭に効果的に引用されているのです。
詩人みずから英訳した『ギーターンジャリ』と同じように『迷い鳥たち』
(Stray Birds)はもともと英語で書かれた作品で、そのためもあって
英語圏ではよく知られているようです。
さてこの『迷い鳥たち』ですが、どこか好きなページを開いて、
ぱっと目に入った一節を読んでみてください…
すると、自分を取り巻くいつもの世界が少しちがって見えてきて、
優しく穏やかな気持ちになってくるのではないでしょうか。
タゴールは日本に対して憧憬と親愛の情を抱いていたとか。
また本書は、1916年、日本滞在中に生まれた短詩集ということです。