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輝ける日々

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日出版社
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勇気を与えてくれた本です ★★★★★
ダニエル・スティールが、精神障害を持つ息子との日々を綴った自叙伝です。
親子の愛の尊さに触れ、すごく感動しました!

わたしの人生に勇気を与えてくれた1冊です。
ニックは今も輝いている ★★★★☆
若年性躁鬱病のニック。幼いころからその兆候が見られるも、
きちんとした診断が下されないため、ニック本人はもちろん
のこと、家族も気の遠くなるくらい長〜い間、光の見えない
戦いに挑む。その戦いは、ニックの自殺という残念な結果で
終わりを迎える。母ダニエルの対応がすべて正しかったとは
思わないが、一生懸命、愛する息子を救おうと必死だったの
は、痛いほど伝わってきた。…診断が難しい病ではあるけれ
ど、今、同じ病で苦しんでいる人を救う道が開ける1冊にな
ればいいのになと思う。
早熟で多才で繊細な我が子へのラブレター、もしくは弁解本 ★★★★☆
米国のベストセラー作家の息子ニックが、若年性躁鬱病を患い、ジェットコースター並の喜怒哀楽烈しい人生を送った挙句に、19歳でモルヒネ急性中毒死するまでの、壮絶な記録。

晩年のニックは、若きロックスターとしてカリスマ性を発揮しファンも多かったらしい。彼が汗だくでマイクに吼えてる写真は確かに、ロックに興味すらない私さえ惹きつけるものがあった。

こんな凄い人がいたんだ、と目を瞠る思い。
ハンサムで魅力的で多才で早熟で繊細。一方でADD(注意欠陥障害)であり若年性躁鬱病患者。ローティーン時代は、普通の集団生活を営むことができずに、特殊学校を転々とし、何人もの精神分析医やセラピストにかかり、何度も病院に入院させられ、合法な薬も違法な麻薬もたくさん摂る。薬物による自殺未遂も2度。3度目に成功。

この本を読むまでは、ただのお涙ちょうだいのセンチメンタル物語かと思っていたが、実際はもっと深刻で衝撃的でなおかつ華やか。
著者である母と彼の間にあった、強い強い愛や反発や理解や執着が強烈で、感慨深い。

ただし、著者であるダニエル・スティールがどこまで正直で率直なのかを知らないので、真に受けていいものかどうかは悩みどころ。
見方によっては、息子の自殺を食い止められなかった母親の、弁解本にも見える。
だいたい、生涯で夫となる人が3人(4人?)も出てきたり、出産した3,4週間後にもう次の子を宿し、流産した2週間後にまた妊娠したりしてるあたりが、ちょっと理解の範疇を超えている。
運命の手記 ★★★☆☆
「敵意」を読んですぐに、この本を知りました。富も名声も、何もかもを手に入れたかのように思える美貌のベストセラー作家の息子が19歳で自殺。しかも幼児の時からの、精神病を患って・・。まるで彼女の書く小説のように、読者を惹きつけたままストーリーは続くのですが、やはりそこは実話なので熱意が違います。また、誰も訳さないので自分が訳したという、ムツゴロウさんならではの翻訳は、愛情があふれています。
ローラーコースター人生との闘い ★☆☆☆☆
まず表紙が最悪である。こんな「子供作戦」では、この本を読まなくてもいい人ばかりが引き寄せられることであろう。「まあ、かわいそうに」と他人事なのだ。どうして原書どおりにしなかったのか。あの、死を間近に控え最後にきらめいている彼の笑顔を使った方が誠実なのではないか。

私も躁うつ病患者なので、少し期待して本書を読んだ。でも、もともとダニエル・スティールは嫌いな作家だ。一度ロマンス本に臨んだが、甘ったるくて面白くなかった。だから、この本も甘いのかなと予測していたら、案の定そうだった。私はこれを読みながら何度床に叩きつけたくなったことか。

「私はこんなにニックを愛し、彼からも愛されました」という空気が蔓延している。ポエムなんて読めたものではない。この本は、ニックの死に罪悪感を持つ、やたらと子沢山でワーカホリックな母親の、自己正当化劇場である。本当に彼を愛していたら、もっともっと真剣に彼に向き合うべきであった。

ちなみに、躁うつ病とうつ病は全然違うものだ。うつ病の人に、躁の恐ろしさと反動のうつの急降下ぶりは、絶対にわかるまい。私が思うには、こんな甘ったるい本を読む時間があったら、また、真にこの病気を知ろうと思うのなら、著者自身も病気であるケイ・ジャミソンを読む方がずっとずっと有意義だ。

ニックが闘いを放棄せず、生き延びて音楽活動を続けてくれていたら、同じ病気の人間としては、どれだけ励みになることだったか。彼が綴ることができたであろう自伝の方が、はるかに価値のあるものとなっただろう。でも死にたくなる気持ちはよくわかるのだ。ニック・トレイナのご冥福を祈ります。