久しぶりに好感触。
★★★★★
ダニエル・スティールの作品に出てくる主人公の女性は、『才色兼備で誰からも好かれる完璧な女性』として描かれていて、
『そんな非の打ち所のないような彼女たちに悲劇が降りかかる』というストーリーが多いように思えます。
確かに、美人であることは主人公としての最低条件かもしれません。
しかし、そんな鼻持ちならない(辛口ですが)ほど完璧な主人公に感情移入して応援したくなる、ということは今までありませんでした。
ところが、この作品の主人公に限っては応援してあげたくなり、ラストまで彼女がどうなるのか安心して読めませんでした。
しばらくスティール女史の作品から遠ざかっていたのですが、この作品はとても良かったです。