ムーミンのヤンソン女史が挿絵
★★★★☆
かの有名な『不思議の国のアリス』です。
何が違うのかと言うと、挿絵をなんと、あのムーミンの作者トーベ・ヤンソンが描いているのであります。
ヤンソン女史の絵はアースカラーを基調としていて、まさに北欧っていう感じ。なんだか絵から大好きな雑貨屋さんのにおいがするのです。小動物のタッチはお見事で、五指ソックスをはいたような小動物は味があります。
肝心のアリスもディズニーのタッチや、本家の挿絵のタッチと比べるとなんともうつろでリアルな表情がぞくっとする少女なのです。
ほとんど挿絵目当てで購入した本ですが、村山由佳の訳も独特で新しい感じがしますよ。
原作アリスを気楽に読みたい方にお勧めです
★★★★★
アリスはたくさん訳されたものがありますが、これは原作版をそのまま漫画にしてある感じなので入門書として気楽に読めました。
絵もかわいい感じで原作アリスが難しくて読めないという小さい子どもでも楽しく読めると思います。
ところどころ、長い詩のシーンなどは書かれていないようですが基本のストーリーは抑えている感じだと思います。
もう少し、詩の部分のシーンなどがあればもっと良かったかなとも思いました。
よ、読めない・・・。
★★☆☆☆
わたくし、40歳の男性です。
そもそも、本書の対象外であることをわかった上でのレビューです。
「名作をマンガで」のシリーズは、全巻買って、楽しく読みましたが、本書だけは最後まで読み切ることができませんでした。
絵柄は、少女マンガ風で、中年の私には合いませんでした。原作の挿絵の方が、私には、合っていました。このあたりは、好き嫌いが分かれるような気がします。
内容も、はしょったところがあり、ついていけませんでした。
「不思議の国」は「夢の国」
★★★★☆
スピード感のある展開と濃厚なキャラたち。
訳は少し古く、おばあちゃんの昔話語り口調です。
わかりやすく意訳されているようです。
計算された言葉遊びは原文でないとわからないらしいです。
どこかでふと見た絵とか、この物語のワンシーンだったりします。
読む前は気付かなかったけど。
参考に『アリスの論理』(宗宮喜代子著)を読んでみようと思います。
空想は、最上級の文化。
★★★★★
ナンセンス、言葉遊び、駄洒落などを上手に、自然な日本語に置き換える工夫をしているのがとてもよくわかりました。逆に、原文がどうだったのかを想像してしまいます。翻訳者はあとがきで、大人のため、中学生以上の人に読んでもらうための「不思議の国のアリス」だと書かれています。今回読み終えて感じましたのは、ディズニー・アニメの影響の大きさです。頭に残っていたのは、ディズニー映画の場面場面でした。今もって世界中の子供達ばかりか、昔子供だった大人達も魅了し続けるファンタジー。空想というのは、最上級の文化なのかな、という感じです。