アレキサンダー&ジェーン
★★★★★
ル=グウィンの「空飛び猫」シリーズ第3弾です。
今回は、前卷で登場した黒猫のジェーンが、アレキサンダーと言う羽のない猫に出会います。
その出会いは高い木の上でした。
アレキサンダーは、犬に追われて高い木に登ったのですが、怖くて降りられません。
(私の家の猫も、高いところから降りられず、良く屋根の上でないています。)
それを助けたのがジェーンで、彼女はアレキサンダーを仲間たちのところへ連れて行き、結果として、優しい飼い主に紹介してやる事になります。
アレキサンダーは、そのお礼に過去のトラウマから喋れなくなっているジェーンの話を聞いてやり、ジェーンが喋れるようにしてやります。
そうしたことで、今回は二匹の「友情物語」です。
この物語の中では、いろいろ違っていても、全く差別なく対等な関係が作られているのが、ル=グウィンらしいかなと思います。
この「空飛び猫」ワールドも、段々と世界が広がってきました。これからが更に楽しみになりました。
アレックス、ワンダフル
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最後にはアレックス偉いっ!ってほめてあげたくなっちゃいます。
しかし、ジェーンの失語症(猫語)の原因がネズミが恐かったからって言うのも何だか可愛いです。
Catwingsのシリーズの中で一番好きな一冊です。
写実な絵がとても魅力的です。
★★★★★
やんちゃな子ねこ・アレキサンダーと
羽のはえたねこ達との交流の物語です。
前半のアレキサンダーの冒険途中の独り言が
なんだかとても愛らしいです。
子ねこ版、はじめてのお散歩という感じでしょうか。
出版社のレビューで、本の内容がほぼ全て明らかになっていて
読む楽しみを激減させているのが残念ですが
内容を知っていても、絵を見るだけでもお勧めの1冊です。
絵と字が半々か、絵が少し多い感じの本で
総語数3500くらいです。
マイ・ラブ・アレキサンダー!!
★★★★★
ふわふわの毛皮,ちょっと世間知らずの育ちのよいおぼっちゃま猫,アレキサンダー。はんなりした性格が心に傷を持ち口のきけなくなった黒い空飛び猫ジェーンの心を解きほぐしてゆきます。ジェーンだけでなく私たちも癒されることまちがいなし!猫を飼っている人には挿し絵を見て「そうそうこんな仕草する~」とにんまりすること請け合い。これだけでも一つのお話なので読めますよ。