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デンマークの環境に優しい街づくり

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新評論
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事実誤認が多くあると思われ、その内容の信憑性は疑わしい ★☆☆☆☆
本書の読者はいきなりプロローグで次のような文章に出くわす。
「デンマークの東方に位置するベラルーシのチェルノブイリから偏西風に乗って流れてきた放射性物質が雨とともに自分の国に降り注ぐことを知って、環境問題というものはどこか遠い国のものではなく、自分たちにもかかわる問題となったからでしょう」
さて、問題です。上記には二つの誤りがありますが、何でしょうか?
まず、チェルノブイリはウクライナ共和国にあるのでベラルーシというのは間違いですね。韓国にある東京といっているようなミスです。さて、もう一つは、東方に位置している場所から放射性物質が偏西風に乗って流れてくる、という文章ですね。偏西風とは「中緯度地方の上空を取り巻いて一年じゅう西から東に吹く風」ですので、西に位置していれば降ってくるかもしれませんが東に位置して降ってくる訳はありません。
 本書は、このような事実誤認が多くあると思われ、その内容の信憑性は疑わしい。また、タイトルからするとデンマークのことを書いていると思われるが、デンマークとは関係のない日本人の工業デザイナーとのインタビューや、日本の環境省の組織図なども書かれている。日本の環境省の政策なども記されているが、そんなことを本書から学ぶ必要はない。イタリア料理を食べに行って、おにぎりが出てくるようなものだ。他にもウガンダのことが書かれていたりして、デンマーク以外のことに多くの頁が割かれている。これは頁稼ぎを意図しているのだろうか。
 その本意は不明ではあるが、事実誤認と合わせ、不誠実な印象を強く覚える本である。
定義づけすらはっきりしない ★☆☆☆☆
デンマークの「環境」をキーワードにした取り組みをアドホックに知りたい方には、参考になる事例がいくつか紹介されている。

だが、趣旨が首尾一貫せず、いったい何が環境に「やさしい」のかすらわからない本である。

その理由は、街づくりを主題にするものの、実際には街づくりプロジェクトを観察した中の「ビル」を取り上げ、それを紹介するにとどまっているため、環境にやさしいとは何をさすのか、著者が意味する街づくりとは何なのか、の定義ができていないためであると思われる。
その理由として、ご本人は工業デザイナーを名乗っておられるが、デザイナーとしての教育を受けたバックグラウンドもなく、単なる印象論を述べているにとどまっているためであると思われる。

「街づくり」と述べつつ、実際には、環境関連の組織・団体の活動を紹介する紀行記にとどまっている。
基本的な言葉の定義付けができていないため、ケースの取り上げ方がアドホックで、なぜそのケースを取り上げるのか、それがどう「環境にやさしい」「街づくり」と関係しているのか、読んだ後でもさっぱりわからない消化不良感だけが残った。
美しい町並みには理由がある ★★★☆☆
デンマークでの街の作り方は非常に環境に配慮したものです。デンマークに限らずヨーロッパの街並みが美しいのも、さまざまな配慮があるからではないでしょうか?一方、日本の街並みはちょっと美しさにかける気がしませんか。また、快適性や自然とのふれあいも少ない。この本を読んでそれを強く感じました。

後半は、デンマークの環境教育や風力発電の話で、日本でも知られている「風のがっこう」の主催者のステファンスズキさんの話が紹介されている