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レッド・オクトーバーを追え (上) (文春文庫 (275‐51))

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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スペクタクルな展開に魅了される ★★★★★
 本作は1984年の作品である。ライアンは、CIAアナリスト。
 なお、ソ連の潜水艦の静音性能が向上した原因と騒がれた東芝機械ココム違反事件は1987年である。
 悲しいかな、ジャック・ライアンシリーズのような珠玉の作品群ですら、Amazonでは新品が入手できない。
 このまま歴史の中に埋もれてしまうかと思うと本当に残念である。
 出版社は、こういう本を本屋でいつでも手に取れるようにしておこうとか思わないのだろうか。

 大西洋に展開するソビエトの潜水艦がある時点(マルコ・ラミウスの手紙)を境に、米本土西海岸を向けて移動を始める。その意図を巡って、米ソの思惑が交錯する。
 緻密に構築されたストーリーであり、見所を切り出す意味はあまりないかもしれないが、個人的に印象的なのは、こんなところであろうか。

 現代の潜水艦戦(隠れるミサイル原潜と探知する攻撃型原潜)は、コンピューターを使ったソナー解析技術の戦いであるということだ。
 潜水艦自体に備えられたもの以外に高性能ソナーを曳航しており、各艦の艦長探知を逃れる繰艦でつばぜり合いをし、ソナー担当官は探知にしのぎを削っており、ソ連の潜水艦が追尾から逃れるためにする緊急旋回を「クレイジー・アイヴァン」と名付けているようなシーンが出てくる。
 あと、超一流の人材が集う統合参謀本部で、闊達な議論が行われ、直ちに方針が実効に移されるといったように有効に機能している点も見所の一つ。
 もう一つは、米西海岸を目指す、ソ連艦艇を威嚇するシーンであろう。F14対ヤク36フォージャーの偶発的な戦争が発生しそうなすれすれのシーンが展開される。
 最後の、アルファ級原潜対レッド・オクトーバーの肉弾戦のシーンも見逃せない。決断力に勝るもののみが勝利を収めるということだ。
読みづらい ★★☆☆☆
壮大なストーリーだと思うが、いかんせん読みづらい。軍事的な専門用語が多いのも一因だろうが、それ以前に、翻訳が日本語になっていない箇所が多い。非常にストレスを感じた。
読み始めたらとまらない ★★★★☆
 私がこの小説を読もうと思ったのは、映画版「レッド・オクトーバーを追え!」がとても面白かったからでした。映画でも考証はしっかりとされているし、緊迫感のあるストーリーもとても素晴らしかったです。

 ですが、映画の原作であるこの小説は映画よりもさらに奥深い内容となっています。ラミウス艦長の心境や政府内での駆け引きなど、映画とは比べられないほど精緻に描写されていて、とても読み応えがあります。
ただいろいろな説明や、軍事関係の専門用語などが少し多いので、若干読みづらいかもしれません。でもそれを差し引いてもじゅうぶん傑作だと思います。
 
 映画版も小説の良いところをしっかり生かして作られていましたが、私はやはりこの小説版をお勧めします。
 映画しか観ていない方はぜひ読んでみてください。お勧めです。
潜水艦の緊張感 ★★★★☆
まだソ連があった、冷戦時代の本なのよね~
でもソ連が崩壊することはなんとなく予想していたのかもしれない

兵器や背景の描写もよーく勉強していて、
たくさんの人やオブジェクトが出てきて、並行して話がすすむため
上巻の前半は淡々と説明というカンジでしたが、後半に引き込まれました

映画ではあらわしきれない、人物描写や背景の説明というところにも注目
人が戦争をするとき、亡命にいたるとき、
その裏にある生活や社会というのは、切り離せないわけで
そういう部分に乗っかって、一人一人のキャラがちゃんとしていて
想像力をかきたててくれました
潜水艦の中の緊張感、焦燥感、不安感が伝わってきました

・・というわけで、下巻につづく。

トムクランシーの原点 ★★★★★
いまやテクノスリラーという言葉を確立した世界最高の作家(であると僕は評価する)トムクランシーのデビュー作。

原著が国防関係者に広く読まれたり、レーガン大統領がトムクランシーをホワイトハウスに招いて「真実のフィクションだ」と語ったように、この作品を絶賛する声は多い。しかしベストセラーがすべていい作品とは限らないのも事実であるから売れたから、人気があるからという理由だけではこの作品のすごさを語るのではない。

この作品は文字通り彼の後の傑作達の原点が描かれている。
2大国が人知の限りを尽くして行う壮絶な諜報戦、海空での兵器、潜水艦、飛行機、艦船、ミサイル、機械、といった偏執的なまでのハードウェアに対する書き込み。
しかし彼の作品に共通して言える、またま㡊•!にすばらしい部分はそれらに携わるあるいは献身的に尽くす人間を書ききっていることだ。

人類の究極のtechnologyの象徴であるミサイル潜水艦をめぐる、すさまじいまでの緻密なプロットと随所に配置された綿密な取材から得られた知識がちりばめられた、命をかけて自分の信念に尽くす男たちの海の物語に今夜はきっと眠れないでしょう。