兵器や背景の描写もよーく勉強していて、
たくさんの人やオブジェクトが出てきて、並行して話がすすむため
上巻の前半は淡々と説明というカンジでしたが、後半に引き込まれました
映画ではあらわしきれない、人物描写や背景の説明というところにも注目
人が戦争をするとき、亡命にいたるとき、
その裏にある生活や社会というのは、切り離せないわけで
そういう部分に乗っかって、一人一人のキャラがちゃんとしていて
想像力をかきたててくれました
潜水艦の中の緊張感、焦燥感、不安感が伝わってきました
・・というわけで、下巻につづく。
原著が国防関係者に広く読まれたり、レーガン大統領がトムクランシーをホワイトハウスに招いて「真実のフィクションだ」と語ったように、この作品を絶賛する声は多い。しかしベストセラーがすべていい作品とは限らないのも事実であるから売れたから、人気があるからという理由だけではこの作品のすごさを語るのではない。
この作品は文字通り彼の後の傑作達の原点が描かれている。
2大国が人知の限りを尽くして行う壮絶な諜報戦、海空での兵器、潜水艦、飛行機、艦船、ミサイル、機械、といった偏執的なまでのハードウェアに対する書き込み。
しかし彼の作品に共通して言える、またま㡊!にすばらしい部分はそれらに携わるあるいは献身的に尽くす人間を書ききっていることだ。
人類の究極のtechnologyの象徴であるミサイル潜水艦をめぐる、すさまじいまでの緻密なプロットと随所に配置された綿密な取材から得られた知識がちりばめられた、命をかけて自分の信念に尽くす男たちの海の物語に今夜はきっと眠れないでしょう。