サンデーは立ち読みで済ましているのですが、唯一魔王だけは見ないでコミックでたのしんでいます。魔王はキャラクターの個性が一人一人はっきりしていて、読んでて飽きを感じません。腹話術というはたから見れば小さな力しか持たない安藤がこれ反則じゃね？って思えるような力をもつマスターや圧倒的なカリスマで大衆を操る犬養にどう立ち向かっていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。しかし三ヶ月も間が空くのだからおまけページぐらいはつけてほしいです。

この漫画は、友達に借りて読みました。
まず感じた無理矢理感は、キモヲタがヤンキーを呼び出して薬品でやっつける場面で、こんな真夜中に簡単に学校に出入りでき、薬品(絵を見たところ馬鹿にならない量w)まで無防備に使えるという素晴らしいセキュリティ、普通は警備員雇ってますよねw薬品だって普通は鍵のついている生徒が安易に触れられない所に保管されますよねwしかもあんな量の薬品普通に考えて学校なんぞにゃねーよwwそれにヤンキー共もよく行くなw俺だったらいじめてる奴に深夜に呼び出されても絶対いかねぇよ、そんなに暇じゃねぇよ
他にも主人公は蝉がヤクザ事務所に乗り込む時に何人も人が殺されるとこ間近で見てんのに、ゲロ吐くだけとかww俺だったら一生トラウマもんだよww
他にもいっぱいあるけど
とりまこの先の展開に期待

考えなしの新都心計画に立ち向かう自警団を率いる青年、それに疑問を持ち危機感を募らせる少年、と
一見この漫画とても政治的で現実的なストーリーにも見えますけど、超能力や異様な風貌を持つ殺し屋など、
色々と現実からぶっ飛んでます。それがこの漫画の持ち味です。そして伊坂さんの持ち味でもあるのかな？

今回は前巻のガソリンスタンドの事件から、一人犬養の危険について気づいてしまった安藤。
そして実際に犬養と接触することにより益々犬養に対する危機感を募らせていきます。
そして犬養と敵対する、猫田新都心計画を推し進めるアンダーソングループ社長も登場。
社長は猫田市民を金を落とす猿としか見ていない男です。
しかし安藤のクラスに転校してきたアンダーソングループ社長の息子。
打って変ってこいつはナイスガイです。詳しくはご自分でご覧あれ。

持てる力がちっぽけで孤独で、大勢で強大な力を持つ敵に立ち向かわねばならず、だからと言って
勇気があるわけでもない主人公安藤。サンデー主人公の中でも一番かわいそうだと思えてしまいます。

そしてこの巻で新たに登場する殺し屋、スズメバチ。「いやいや、こいつ殺し屋じゃねーだろ」
と突っ込みたくなる風貌を持っています。電波です。某掲示板でスズメバチに萌えるスレも立っていたし、
満智子や弟君の彼女詩織だけでは力不足だったこの漫画の女性要素が十分満ちたと言えるでしょう。

この漫画、キャラクターの風貌が派手で、キャラクター漫画としても結構成り立っていると思います。
作画の大須賀さんはキャラクターの才能もあるかたです。そして伊坂さんのシナリオ。
かなり贅沢な組み合わせだと思いませんか？

ようやく刊行の「魔王」第三巻。次巻が出るのがこれほど待ち遠しかった少年漫画は本当に久しぶりです。
ついに明らかになる犬養の危険性。その真の邪悪さと恐ろしさにも気づかず、愚かなほどの単純さで人々は彼をもてはやす。その思想に街は浸食され、善良だったはずの安藤の周囲の世界も狂い始める。犬養を障害と捉えたアンダーソングループは、殺し屋スズメバチを雇うが……この続きは、ご自身の目でお確かめください。

アクションもうまいですが、何よりも光るのはそのテーマ性の深さ。自分の頭でものを考えずに他人に盲従することの危険性と、それがどれほどの悲劇を生み出すのかが丁寧に描かれ、ときに胸が苦しくなるほどです。すでに週刊少年サンデー誌上では、犬養の狂信者たちの恐怖が描かれています。早くコミックスで読みたい！　いま一番、目が離せない少年漫画です。