梅雨が訪れたある日、6歳の息子と暮らす巧(中村獅童)の前に、病気で死んだ妻・澪(竹内結子)が現われた。澪は死ぬ前に、1年後の雨の季節に戻ってくると言い残していたのだった。巧たちは記憶を持たない彼女を迎え入れ、再び家族としての生活を過ごすのだが…。
市川拓司の同名ベストセラー小説を映画化したラブストーリー。ファンタジーの衣を纏ってはいるものの、そこで強く訴えられているのは家族愛そのものであり、その点をきちんと描いているあたりがもっとも好感の持てる部分である。これが映画デビューの土井裕泰監督は、テレビ出身ということもあってか、映画的活写力に幾分欠けているきらいはあるものの、今回の題材は叙情的資質とマッチしていることもあって、さほど不満を抱かずに画面に没頭できる。透明感あふれるキャストそれぞれの好演も認めていい。(的田也寸志)
梅雨が好きになりました。
★★★★☆
もう何年も前に色んな意味で話題になった映画です。
上映当初、亡くなった妻が帰ってくるファンタジーなストーリー・・ってことであんまり興味はありませんでした。
ストーリー自体は幻想的ですが、映画にでてくる街は訪れてみたくなるし、たくみが通っていた病院の先生も素敵な先生だし、物語すべてに愛おしさを感じます。
今まで梅雨の季節は気分的にもすっきりしないし、あまり好きではありませんでしたが、この映画に出会って変わりました。
梅雨の季節に毎年みたくなる映画です。
初回限定についてした付録ですが、てるてる坊主のキットではなく、澪が子供に向けて作った絵本だったら嬉しかったです。
あと澪のダイアリーも白紙ではなく、劇中同様、思いが綴られたものだったら言うことなし!
本編は邦画史に残る傑作だが、BOX特典類が貧弱(笑)
★★★★★
ハリウッドでもリメイクが決定した本作は、間違いなく邦画史に残る傑作である。奇跡が本当に起きそうな風景(長野県がメインロケ地)とREMEDIOSばりの優しい音楽はヒーリング感も抜群である。また竹内結子の演技は、ここまでの彼女のキャリアでもベストではないだろうか。愁いを浮かべた表情や、息子・夫に捧げる愛情表現は極上で、2回目以降に観るとラストシーンの澪の日記内容がフラッシュバックされて、登場のシーンからすでに涙してしまう。「黄泉がえり」でも同じような境遇であったが、本作は自分の人生をあるときから知ってしまったことで(核心部分なので、未見の人は映画参照)、その切なさも倍増である。「黄泉がえり」は観客も驚く返し技が終盤にあったからね。本作は最初から澪の運命をみんな知っているわけで(笑)。作品はもう5つ星なのだが、BOXの特典はダメである。日記からして重いぞ。メイキングももっと深く突っ込んでほしかったなあ。まあ、諸般の事情でいま新たに出演者インタビューを取るのは難しいかもしれないが(笑)、ブルーレイでも発売されるときには監督・スタッフの声やキャストのインタビューをもっと盛り込んでほしい。お願いしますよ、東宝+TBSの皆様。
一言では表せない後味のある映画です。
★★★★★
最初は、原作も全く知らない状態で、レンタルで観ました。
正直あまり期待もしていませんでした。
タイトルについても、"亡くなった妻が1年後に帰ってくる事を表しているのかな"ぐらいの
イメージでした。
それでも、澪が去ってしまうシーンは切なくてほろっとしてしまいました。
でも、その後でタイトルの本当の意味を知った時、もう涙が止まりませんでした。
一緒に観ていた妻もボロボロに泣いていました。
「いま、会いにゆきます」その言葉に、澪の強い意志、強い想いがあったなんて・・・。
その後、DVDを買って何度も観ています。
ストーリー以外にも、美しい景色や素敵な音楽など見所は多いと思います。
観終わってスカッとはする映画ではありません。
ただ、悲しい切ないだけではない、温かさもある、なにか忘れかけていた感情を呼び起こされる、そんな映画です。
純愛物語。なんとも美しい映画。ママは戻ってきたのだよ。
★★★★★
この ふしぎな 映画を つくりあげた 方たち。
あの世とこの世の行き交うところがとにかく自然に受け入れられる。
思春期の純愛はこうでないといけない。ああ、あのデリカシーに満ちていた時代。
スタートはかなり厳密なのだ。
登場する人は、小さな小さな家族。
・不器用なお父さん。
・しっかりしすぎる息子。
・事故で多分死んだであろうお母さん。
死んだはずの母が あの世から戻ってきて そして 去っていく。
納得してしまう映画である。つらいけど。
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父と母がなぜ愛し合ったのか。美しすぎる。
『隣の席にいるだけで 二人は 幸せ』
そんな高校時代を体験した人は涙がでるだろう。
娘は、女級長であり、そばにいるなんともおぼつかない少年が気になってしょうがない。
女級長は 自分の権限で 少年の席を自分の隣にしたのだ。
少年は走る少年だ。しかし、転ばされる。許せない行為。
娘は怒った。
お互いに隣同士の席。気になって気になってしょうがいない二人。
二人は 相思相愛。勇気をだした少年は、少女を誘う。ついに結婚
すごい息子の誕生。この息子のしっかりした演技、はんとうにまばゆい。
しかし、お母さんは 死んだらしい。
母は、あの世からこの世に戻ってきたのだ。
あとは 泣きっぱなし。
自分の 高校時を思いだし 泣き続ける。
ああ、さわやかな 映画。
このような 映画あって当然だ。
予想もしなかった不思議な映画。素晴らしい母。もう一度、この世に来てくださいといのる。傑作。
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本当に良い映画です
★★★★★
この映画は本当に良い映画です。 今の世の中は、世知辛い世の中で、人を信じる事さえ出来ない世の中になってしまいました。 この映画、原作で描かれているのは、家族の絆と、普通に大切な人と暮らせる事の大切さではないでしょうか? 個人的ですが、ストレスで心が病んだ時には野口先生(小日向さん)の医院に通院すれば良いかも知れません。
またYOUさんの先生も秀逸で、あんな先生が担任だったら学級崩壊も起こらないと思います。 ストーリーは寓話チックですが、本当に良く出来ています。 竹内結子さんの演技も、武井証君の演技も嫌みがないですね。 澪さんみたいな奥さんが自分の伴侶だったら会社が終わったら直帰してしまいます。 絶対に寄り道はしません(^_^)
私は心が少しばかりポンコツで、直ぐに凹んでしまう所があります。
でも巧役の獅童さんの様に華奢では有りません。 でも自分にトラウマがあるので、巧さんの気持ちは痛い程理解できます。私には今、大切な彼女がいます。 彼女は障害者ですが、心が強くて、優しくて暖かい女性です。 今度彼女と一緒にゆっくりと見たいと思います。 そして秋穂家のような優しい家庭を目標にして愛を育んで行きたいと思います。