熱帯雨林
★★★★★
ホテルの経営することに執着する父親を持つベリー家の物語。語り手は比較的現実的な思考を持つ次男のジョン。アメリカの標準的な家庭がこういう風とは思えないが、当時の社会とそれを風刺した表現がおもしろい。変わり者一家だが、ベリー家の面々は誰もが愛すべき人物で、問題を抱え込んでいて、その騒動が面白くて仕方がない。初期の作品に比べて完成度も高いと思う。フロイトや熊のスージーとかも興味深い。驚くべきことにニューハンプシャーホテルは第3次までいきます。高校生くらいの男の子ならジョンに一番共感できるのではないかと思われる。
脳タリン2
★★★☆☆
映画で、印象的な言葉が多くて、ずっと記憶に残ってました。最近これを読んだのですが、やはり良いですね(^^;コミカルで、残酷で、奇妙ですが、常に励まされる感じです。品のいい話ではないようです
いぬみみシェルフ
★★★★★
映画化もされた代表作
とある一家の物語です
ガープの家族のような明るく、楽しく、悲しい家族。お父さんの夢は「ホテル経営」でも中々うまくいきません。家族を巻き込んで急にヨーロッパに渡ったり、戻ってきたり、大騒ぎ
この物語にもレイプ、事故死という辛いシーンが出てきます。でもそれと同じくらい、生きている喜びを感じさせる描写があります。私が好きなのは冒頭の、お父さんとお母さんの出会い。ひとつの家族の始まりって、とっても神秘的だと思います
温書房
★★★☆☆
「すべての家族は変態的である、と思う。『家族』という排他的集団はひと所に住み、その人たちだけのリズムで、その人たちだけのオーラの中で、暮しているのだ。それだけで異様である。」(「ありふれた変態たち」より)
野の花
★★★★★
アメリカの次代を担う作家として注目のJ・アーヴィングの作品。
ある一家を息子の視点から描かれていて、それぞれに傷を負っている家族が、ホテルニューハンプシャーを開業し、そこで起きる様々な物語が、暗く重く書かれている。
下巻とともにどうぞ!これはおもしろいです。
ITALIA&ARTBOOKS
★★★☆☆
ニューハンプシャー州生まれなのですね。作者は。映画も衝撃で、フラニーをジョディ・フォスターが演じていてああ、もうこんなお姉さんなら血がつながっていようが愛しちゃうだろうなと納得しながら観てしまいました。と、それはともかく熊を放つにくらべると本当に全体がなだらかになめらかにいろいろ色々ありすぎる出来事も象徴的なアイテムもすべて繋がりがあるように描かれている。そして熊…美しい熊に出会えるNo.1の本でしょう。上下巻あわせて、お楽しみください。
ぽんぽん読書街道
★★★★★
出てくるファミリーがおかしい。こんなおかしい人達がいるのかよってなぐらい。
熊、好きですね。ジョンさんは。
読みごたえ度:最高!
ほぼ最近読んだ海外小説
★★★★★
最近15年ぶりぐらいに読み返した。やっぱり面白い。でも下巻はまだ手に入れてないのだった
はいとーん堂
★★★★★
若い二人は海辺のホテルで出会い、芸人のフロイトから一頭の熊を買う。こうして、ベリー家の歴史が始まった。ゲイの兄、小人症の妹、難聴の弟、そして美しく奔放な姉と彼女を愛する主人公。それぞれに傷を負った家族は、父親の夢をかなえるため、ホテル・ニューハンプシャーを開業する・・・。物語の面白さにこだわったアーヴィングの作品群は、風変わりながらも波乱に満ち、切ない気持ちと満足感を与えてくれます。暴力が重要なモチーフになっているところもホラー好きにぴったりかも。中でも、私はこの作品が一番好きですが、初めての方には「ガープの世界」をお勧めします。
うとうと堂
★★★★☆
一つの家族のサクセスストーリーといえばいいのか。しかし、そう言いきるほど、この物語には救いはないのかもしれない。あるいは、アーヴィングが散々言っているように、人生に救いなどというものを求めるべきではないということか。人はただ生きるだけなのだ。もっと言うならば、ただ生きてゆくだけで、人生とはこんなにも美しい。アーヴィングは、この物語でそれを語る。
ハニバニ書庫
★★★★★
13歳のときに初めて読み、初めてのSEXと同じくらいの衝撃を受けた。ワケが判らないまま,物語が怒涛のように過ぎていき,読み返すうちにジワジワとアーヴィング・エキスが沁みてくる。青少年必読の書。
ぐうたら屋
★★★★★
内容をひとことで言えば、ある一家の大河ドラマ。テーマをひとことで言えば、人生。感想をひとことで言えば、面白い!・・・としか説明のしようがないのですが、とにかく読んでみてください。滑稽で悲しくて、グロテスクで感動的で、愛に溢れた物語です。
ガリのつまみ
★★★★★
人生に不満のある人、心が痛い思いをしている人にお薦め。あなたの悩みはこの家族に比べれば、へのかっぱです。
肉野菜ブックセンター
★★★★☆
何が常識で何が非常識なのか分からなくなりました。でも良い本。
木原本屋
★★★★★
ジョン・アーヴィングで初めて読んだ作品。当時私は、西洋文学には興味がなくて、全くふれていなかったのですが、たまたまTVでJ・アーヴィングを紹介していて、面白そうだな、と思って、映画で題名だけ知っていたこの作品を読みました。家族が「ホテル・ニューハンプシャー」をキーワードに生きていく話だけれど、その間に本当に色々な事があって、でもそれがあっさり淡々と記されている。それがすごくリアルに入ってきて、痛みが少しずつ体の中に蓄積されていく。そして、最後に皆が落ち着いて暮らし始めて、話が終って、布団に潜ったときに、何だか自分の事のように、「あーホント良かったなー・・」って思って少し泣けた。余韻を引きずられる作品。とても好き。
ぱんだーの古本屋
★★★★★
これはぜひ読んで欲しいです。すごい作品です。何がすごいって、終わると思ったところ(終わってもたいていの人は文句を言わないんじゃないかと思われるところ)で終わらなかったところがすごいです。アーヴィングがエンターテイメントな世界だけでなくアカデミックなところでも受け入れられている(逆かな?)わけはきっとこのへんにあるのでしょう。読み終わった後、なんだかとても爽やかな気持ちになりました。
夢の花書店
★★★★★
これもジョン・アーウ゛ぃんぐの傑作の1つ。お楽しみ下さい。
路地裏の本屋さん
★★★★★
ベリー家は、ホテルニューハンプシャーを開業する。家族の構成員はみな個性的だから、もちろんいろんな事件等おこったりする・・・。
真夜中の本屋さん
★★★★☆
家族とは所詮バラバラになっていくものか?三男ジョンの目から見た家族の波乱万丈の物語。舞台はアメリカからアーヴィングの好きなウィーンまで果てしなく続く御伽噺。
みそのほんや
★★★★★
アーヴィングの作品の中で「ガープの世界」と双璧をなすのではないでしょうか。
ここでもディケンズゆずりのストーリーテリングは見事としかいえない。
登場人物すべてがとても魅力的で、特に熊のきぐるみをきているスージーがお気に入り(笑)
ハニバニ書庫
★★★★★
トニー・リチャードソン監督/ジョディー・フォスター出演/米/いわゆる常識を忘れてスッとする
インド象の親指
★★★★☆
私が始めて読んだアーヴィング作品がこの本。率直に感想を言えば、「こんな無茶苦茶な人物設定で良いの?」と言うものであった。キャラクターの強い主人公の家族の物語は、笑いと切なさの入り混じった素晴らしい作品になっている。(上下巻)
SINCERE書房
★★★★☆
ペリー家の長男フランクはホモ、次女リリーは小人症、末っ子エッグは難聴で、長女フラニーと次男ジョンは深く愛しあっている。そして父親は常に未来に生き、現実とうまく折りあえない。子供たちはそれぞれの傷を抱いたまま、父親の夢の中で成長してゆく。
NoBooks NoLife
★★★★☆
人生山あり谷ありでその中では大切なものを失うこともあって悲しいことも多いんだけど、家族とか恋人とか大事な人の側にいることでまた新たなものを見つけていく、そういうお話。