Live [DVD] [Import]
価格: ¥2,184
第一級の音楽、優れたサウンドと画像、素晴らしい会場の雰囲気、豊富なボーナス・コンテンツ。それらを楽しめるコンサートDVDがお好きなら、本作『Alison Krauss and Union Station Live』は間違いなく新たなお気に入りになるはず。しかも、ブルーグラス・ファンならずとも楽しめる。その証明と言えそうなのが、クラウスのクロスオーバーな成功ぶりだ。映画『オー・ブラザー!』のサウンドトラック盤が大当たりを取ったかと思えば、「Now That I've Found You」などのポップ路線のチューンがヒットするといった具合。この曲をはじめとして、「The Lucky One」や「When You Say Nothing at All」あたりは、クラウスのゴージャスでとろけそうな歌声を堪能するには最高のサンプルと言える。また、この公演を2枚のCDに収録した同名アルバムを評価する向きも、曲の合い間でクラウスがどれほど愉快な冗談をとばすのかを確認できるだろう。とはいえ、アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションは、クラウスひとりで成り立ってきたグループでは決してない。というわけで、インスト演奏や、ほかのメンバーにスポット・ライトが当たるチューンも出てくる。中でも、ダン・ティミンスキーによる『オー・ブラザー!』の胸踊る挿入曲「I Am a Man of Constant Sorrow」は聴きもの。
2枚目のDVDには50分間のインタビューを収録。5人のメンバー全員とドラマーのラリー・アタマヌイクが、影響を受けたアーティスト、自分たちの楽器、好きな曲について語り合う。さらに、楽屋や移動中の乗り物で撮影された映像、幼い頃の写真なども続々登場。唯一残念な点といえば、演奏されるナンバーが前述の2枚組CDよりも2曲少ないことか。その2曲とは、エンド・クレジットで流れるもののステージ上には登場しない「Down to the River to Pray」(おそらくCDバージョンの出典は、この2002年のルイヴィル公演ではない)と、「There Is a Reason」である。(David Horiuchi, Amazon.com)