トロイアの黒い船団―サトクリフ・オリジナル〈4〉 (サトクリフ・オリジナル (4))

価格：￥1,890

カテゴリ：単行本

ブランド：原書房

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映画じゃ微妙に解かんなかったけど？ ★★★☆☆

　良くも悪くも大変に簡潔な文章です。「おお、つまりこういう話なのか」ということです。ほかの方も書かれてるし読んだ方もお思いでしょうが、ホンちゃんを読む前にアランの挿絵で軽くウォーミングアップ！するつもりでチャレンジ。アラン・リーの挿絵は《ちょっとでも》逃したく無いというマニアの方にはお薦めです。
　オデュッセウスはショーン・ビーンなんだと思い込んだら読みやすいかも（？）

サトクリフの再話にアラン・リーの絵だが ★★★☆☆

トロイア戦争の”お勉強”に最適 ★★★☆☆

トロイア戦争と言えば、何と言ってもホメーロスの「イーリアス」。とてもおもしろいのだが、いかんせん読みにくいし、トロイア戦争の始まりから終わりまでを描いているわけでもない。本書は、戦争の遠因となった３人の女神の美しさ比べ（パリスの審判）から、「イーリアス」では描かれていない戦争の終結部分（アキレウスの死、トロイアの木馬、トロイアの陥落）まで、トロイア戦争の全貌をコンパクトに、わかりやすく描いたものである。

本書はコンパクトで簡潔すぎるため、物語としての面白味や深みには欠ける。だが、西洋人ほどギリシア神話に親しんでいないわれわれ日本人が、トロイア戦争について概略の知識を得るのにはもってこい。また、「イーリアス」の予習・復習にも役に立つ。ちなみに私は、!ブ!ルフィンチの「ギリシア・ローマ神話」を予習に、本書を復習に使った。本書で興味を持たれたなら、「イーリアス」の方もぜひ一読をお勧めする。ずっと深みがあって感動的である。