アガンベンの論考についてですが、これは特に目新しいところはありません。
アリストテレスに始まる"潜勢力"(為さないことが出来ること)をアガンベン流にバートルビーに応用しています。
個人的にはアガンベンの"潜勢力"に関する主張は違う本でも何度か目にしていたので目新しい事はありませんでした。
勿論"潜勢力"を介してバートルビーを読解するのも楽しいのですが、インパクトは少々薄め。
『デリダと肯定の思考』に収録されている「潜勢力のエクリチュール」の方がコンパクトなのでアガンベンの"潜勢力"だけ知りたければそちらをどうぞ。
とにかくバートルビーは必見です。