自分を見つめ直したくなる
★★★★★
1回読んだ時はまだ少し若かった事もあって、ここまで考えさせられると思っていなかった作品でしたが
読み返してみて、これほど面白い作品だったかと驚きました。
現在30代子持ちの専業主婦をしていますが、
主人公の敏子(59歳)とは歳が離れているので、入り込んで読めるかな?と思ったけれど
そんな心配どこ吹く風!
夫を亡くし気弱だった主人公が強くなっていく様が、めちゃくちゃ気持ちが良い!
自分の人生を考えるきっかけをもらった気がします。
今の私には求めていた作品でした。
子供を持っている主婦方々にぜひ読んで頂きたい作品になっています。
桐野小説にしては、ゆるいかな
★★★☆☆
60前のおばさんが夫を突然死で亡くしてどうのこうの…という話。夫との関係とか、老後のセックスとか、巣立ったようで巣立ってない子供との関係とか、ウケそうなテーマがてんこ盛り。けれども、しょせん最近多い「日常生活を切り取る」系のネタで、いつもの桐野夏生氏を期待しているといまひとつ満足できないのではないでしょうか。
救いとしては、桐野夏生氏も連載しておきながら、主人公のおばさんのことを嫌ってるだろうってこと。他の作家が書いたら、普通の主婦の悩みを肯定的・好意的に扱う小説になるに違いない。そんなもん読みたくない人には、桐野氏の「嫌ってそう」な文章が心地いいと思います。
魂萌え !
★★★☆☆
夫の死後、もうひとつの青春を生き始めた主婦。
リアルでそこそこ面白いとは思った。
でもタイトルから想像していたぶっとんだ要素は全くなくすこし肩すかしをくらった気分。
男が読んでもつまらないかも。
★★☆☆☆
どこにでも、とは言わないが、ありそうな主婦の話。でしかない。
「ありそうよね〜」と四十代以降の主婦が思う話。
現実ならうわさ話としてもってこいの話かもしれないが(オバサンにとって)、小説としては刺激がない。
ありそう以上のことは何も書かれていない、鋭くない、何も突いていない。
テレビドラマ程度の内容。
ありきたり
★★☆☆☆
んー、読み出しは「さすが、いいかも」とか思ったけど・・・。
読んでる途中からいらいら&不快だった。
無知・世間知らず・お人よし
甘え・裏切り・自分勝手な思い込み
こうした私の大嫌いなエッセンスが凝縮された本だった。
こう思わせた後で「それでも人生を精一杯生きる」とか
ありきたりなことを訴えたいのだろうか、作者は?
桐野さんってそんな平凡なことを書く人なの?
人生がどおしようもなく悲しくて、どおしようもなく楽しくて
やっぱりどおしようもなく悲しくて・・・なんて考えながら
人は死んでいく・・・誰だって分かっていると思うんだけど。