日に新たなり
★★★★★
「日日新(ひびあらた)」という言葉が以前から気になっていた。本書を読むまでは、自分なりに解釈して平凡な意味に納めていた。ところがこの言葉は、殷王朝の始祖である湯王(とうおう)の盤銘(ばんめい・沐浴する盥の縁に刻まれた自戒の言葉)だと本書で知って、俄然重みをました。自分の気持ちの落ち着き所に向かって、人生を創造的に変化させることを願う自戒の言葉だった。「まことに日に新たなり、日日新たなり、また日に新たなり」。
どのページもこのような解釈に溢れていて、感心し、新たな気分になる。まさに好書。