自分の主観でこれはいいことだと判断する。他の人もその人なりの主観でいいことだと判断する。他の人も、というふうに繰り返していくと、誰もがそう思うようになる。つまり主観で判断していたことが、いつのまにか極めて客観的なものになる。目が覚めた思いがした。
主客が一体になり、致良知になる。王陽明という陽明学者が気がついた考えである。