わかりやすい中上級向けの宗教入門書
★★★★★
主として一般的日本人向けに書かれた宗教入門書である。主としてキリスト教と仏教を比較しながら、それぞれの本質を看破している。それもかなり深い所まで掘り下げているので、仏教徒もキリスト者も「目からうろこ」になる部分が多いと思われる。専門用語はあまり用いず、用いていてもきちんと説明している。とかく難解な宗教入門書が多い中で、誰にでも薦められる名著であると思う。ただし著者は東洋思想が専攻なので、キリスト教関係で若干「違うのではないか」という部分もあるにはある。どの宗教が役に立つか (新潮選書)