百歩譲って入門になっていたとしても別な問題があります。つまらないんですね。
よくもここまでつまらない物を書けるものだと感心します。法華経というものを死んだ化石のように扱っている人間ならではのつまらない解説だとしか感じられません。
イキのいい魚を見事にさばいて客に食べさせる腕のいい板前のような活力のある人間には、著者のような死んだ文章は書けようはずもないでしょう。
どれほどつまらなくて活気のない文章かは読んでみないことには分からないでしょうから、つまらなくて活気のないのが好きな方はぜひ読んでみることをお勧めします。
前半では、初めて仏教教典を手にする方のために用語や歴史なども含めた解説を行うと共に、法華経の基本的な骨格を示している。この前半をしっかり精読することが重要で、この知識が他の仏教教典を読むにも大いに役立つはずである。
後部では、前半の知識を踏まえて、より法華経の理解を深めるため、各思想ごとに解説している。
本書は法華経のみならず大乗仏教の教典の入門書として最適と思われるのでぜひ購読することをお薦めします。なを、本書は教典解説本にありがちな漢文との並記をさけているので、この点でも初心者には好感のもてる一冊になっている。