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ピアノの森(16) (モーニングKC)

価格: ¥570
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
ショパンに対する誤解が溶けてきて ★★★★★
ショパンコンクールの話が続いてくるなかで、
ショパンに対する誤解が溶けてきた。

ショパンの曲を聞きながら、読んでいると、話の中に、だんだん引き込まれていく。
音楽は、いろいろな人の思いが詰まっているのだろうが、
CDだけを聞いていると、ピンとこないことがいろいろあることに気がついた。

クラッシック自体、食わず嫌いだったが、
コンサートで聞いてみて、演奏者の人間の思いが伝わってきた途端に、
聞けるようになった。

ピアノの森をそれから読むようになったので、
ピアノを弾く人の思いが、伝わってくる。

パンウェイをはじめ、登場するコンテスト参加者の思いを、
丁寧に描いているのがうれしい。

できれば、連載は1号おきくらいには出て、年に3冊はコミック本を出してほしい。
いいかげん、ショパンコンクールが終わらないと、忘れてしまう。

本が出るたびに、4冊程度、前から読み直して、筋を追っています。
今回も、17が出たので、16を読み直しているところです。

ショパンコンクールが終わったら、次のDVDアニメを出してもらえるとうれしい。
発売を待っていました ★★★★☆
やっぱり いい!
でも 15巻の発売から間あきすぎです。
ブラヴォー!!! ★★★★★
 ポーランドの首都ワルシャワで、五年に一度開かれるショパン・コンクール。その第1次予選、ショパンの『24のプレリュード(前奏曲集)』の第13番から第24番までを弾くカイ(一ノ瀬 海)と、会場の審査員、聴衆の様子を描いた本書の前半。素晴らしかったなあ。カイが奏でるショパンの調べ、ピアノのきらきらと光る音が聴こえてくるみたいで、感動しました。

 特にいいなと思ったのは、ピアノを弾くカイの姿とオーバーラップさせて、カイの少年時代の光景を映し出していったところ。ピアノの師匠・阿字野(あじの)とカイ、母親レイちゃんとカイ、それぞれを結ぶ強い絆が、カイのピアノのバックボーンにあるってことがひしひしと伝わってきます。聴く者の心に強く訴えかけるカイのピアノの原点がくっきりと描き出されていて、素晴らしかった!

 審査結果の発表をはじめとするコンクールの緊張感、音楽の高揚感に酔いしれるコンサート・ホールの熱気など、一色(いっしき)まことの絵も見事。ピアノを聴くのが大好きな私ですが、まるで会場の聴衆のひとりになって、素晴らしいショパンの音楽を聴いている気持ちに駆られました。
ショパン・フィナーレ! ★★★★★
カイの独創的な解釈と印象的なアクションが目立った演奏に
なったが、それを裏付けるのは、カイのたゆまぬ努力と
阿字野の愛情の賜物。

ピアニストに技術があるのはあたりまえ。その技術に自分だけの色を
上乗せして初めてスタートラインに立つことができる。
そして、自分の色はまさに生きてきた人生そのものが物を言う。

曲目の気持ち、音の意味を理解して、想いを音に乗せることで
ピアニストの世界が劇場に広がる。

センセーショナルなデビューを飾ったカイ。
もう世界がカイをほうってはおかないでしょう。
カイはひと段落ついたが、問題は雨宮。あいも変わらず悩み続けている。
見てる側はもどかしくてしょうがない。

その悩みぬいた時間は、雨宮にあってカイにないもの。
その悩んだ時間は決してムダではない。必ず、カイとは違う自分の答えが
見つかるはず。
どうしてもカイばかり目立ってしまうが、既にカイの実力は事実。
これから、物語のキーになってくるのは雨宮の悩み。

だけど、雨宮の悩みが晴れるということは、カイと同じステージに
並ぶということ。それは、小学生のときに雨宮が望んだ姿。
そして、物語のクライマックスを示します。
雨宮には早く悩みを解決して楽になってほしいが、物語が終わるのは
忍びない。複雑な気持ちです・・・
待ちに待った第16巻。素晴らしい! ★★★★★
連載を追っておらず、発刊とともに一気呵成に読了した。
白熱のショパン・コンクール。バラード4番からずいぶん待たされたが、期待通りの充実した内容だ。カイのピアノが繊細に大胆に走り抜ける。作品の見方、審査の様子など、編集者・スタッフのリサーチも秀逸。爽快かつ深いなあ。世界に冠たる日本のコミックの粋だ。
本巻も必読の一冊。
おお、なんということだ。次巻が読みたくてたまらなくなった。またジリジリと待たされるんだろうなあ。