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法然の哀しみ〈上〉 (小学館文庫)

価格: ¥792
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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鎌倉仏教の正体 ★★☆☆☆
梅原猛としては、まともな本だろう。もっとも肖像画に過剰な意味を読み込んでいくあたりは相変わらずの梅原流、ただ相変わらずくどくて、半分でもいいのではないかと思わせる。
しかし衝撃的なのは「浄土三部経」の法然による解釈の箇所で、単に念仏を唱えるだけで浄土へ往生できるということを言うために先人やらブッダやらがそう言ったとこじつけていくあたり、実に阿呆らしい。梅原は自分で、法然のこじつけや詭弁を指摘しておいて、最後に偉大だと言うのだから説得力がない。単なる「易行」に理論づけするための訓詁学で、鎌倉仏教というのはこんないい加減なものだったのかと、正体を見た思いがした。
法然についての必読書 ★★★★★
上巻では、まず、第一章で法然の御影についての考察。
第二章から第四章までが法然の伝記。
第五章が法然の思想形成に至る道筋についての考察。
第六章と第七章が法然の著作物に関する考察である。
このように上巻だけでもこれだけのことが書かれている。法然について興味がある人はまず読むべきである。
法然を歴史的背景、経典の解釈の両面から解剖する ★★★★★
法然の生涯を、新説をまじえながらたどる。著者の法然への深い理解と信仰が窺え、歴史的関心と宗教的期待の両方を満足させてくれる。ただ、話が前後するので、法然の伝記をひととおり知っていないと、少し戸惑う。上巻では、出家のきっかけになったといわれていた、法然の父の殺害事件の時期、背景についての新説にかなりの部分が割かれている。歴史的背景からこんなに執拗に迫った法然像ははじめて。次に力が込められているのが、浄土三部経の解釈についてで、意図的に強引に曲解したのでは?と浄土宗開宗の核心部分の迫る。法然のサイキックな体験(三昧発得)と、こういった開宗にいたる努力との前後関係についての、著者の見解をもっと知りたかった。