インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

法然の哀しみ〈下〉 (小学館文庫)

価格: ¥770
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
法然の凄さがよくわかる ★★★★★
下巻ではまず、第八章で法然の布教者としての面に光を当てる。
第九章は法然の弟子達の話である。確かに弟子達も個性的であるが、少し冗長な感じがする。
第十章は、専修念仏排斥の動きが始まり、法然流罪から法然入滅までの梅原氏の推理を交えながらの伝記である。このあたりは、梅原氏の著作「隠された十字架」を想起させる。
第十一章は、弟子である親鸞の教えに関する考察を基にして、法然の教えを考えている。
第十二章は、「選択本願念仏集」からははっきりと言及されていない「悪の自覚」「二種回向」について書かれている。
第十一・十二章は、この本の中で一番緊張感のあるところである。
かなりボリュームがありますが、この「法然の哀しみ」上・下巻を読んで法然の凄さがよくわかりました。
法然が称名念仏にこだわった理由が解き明かされる大作 ★★★★★
くどいまでの経典の解釈についての話から一転して、下巻は、弟子列伝から法然流罪事件の真犯人探しがメインになる。話としては面白いが、宗教的関心を離れ、歴史ミステリーになってしまっている。最後になって、悪人正機説に重点を置きすぎた近代の浄土宗を批判し、二種回向説=利他心の大切さこそ法然の教えの核心であると述べているが、量的にも少なく、この部分にこそ、全力を注いで欲しかった。
法然親鸞が、経典を曲解?してまで、称名念仏にあそこまでこだわった理由については、とても納得がいき、この本にめぐり合えて本当に良かった。でも信仰と言う点からは、法然の宗教的確信の根拠となったであろう体験(三昧発得)についての著者の見解が知りたかった。