素晴らしい
★★★★★
非常に画力の高い漫画家さんによってコミカライズされていて、予想以上の出来栄えに驚かされました。
原作と画風の相性もよく、違和感のない仕上がりです。
ドタバタ喜劇のように見えて、「太平の世だからこそ、身分や職業、階級に囚われず自由に正義を追求する騎士が必要なのだ」と叫ぶ主人公の主張にドキリとさせられたり、孤独な老い先短い老人がそれでも夢を追おうとする姿が切なかったり、ラストの美しさにほろりときたりと、
原作のよさも十二分に描出されていて価格以上に楽しめること請け合いですよ。
ちなみに2010年ワールドカップはスペインVSオランダ,ドン・キホーテと風車の再戦である
★★★★☆
人物造形のお手本のような小説である。主人公をしっかりと造形すれば,あとは,登場人物が勝手に物語を紡いでゆく。
騎士道物語を読み過ぎて妄想に陥った郷士の主人公が、自らを伝説の騎士と思い込み、
「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、
従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける。風車に突進する有名なシーンは、
スペインを象徴するドン・キホーテがオランダを象徴する風車に負けるのである。
ちなみに2010年ワールドカップはスペインVSオランダ,ドン・キホーテと風車の再戦である
滑稽味を全面に押し出した、『ドン・キホーテ』は現代でも様々な変奏の物語が生まれ続けている。
単なるお話では終らない
★★★★★
前半から中盤にかけては妄想老人の単なるドタバタ劇にしか見えないが、最後まで読んでこの本の深遠なテーマを知ると、なぜ現代まで読み継がれてきたのかわかった気がした。ぜひ一度、原作に挑戦しよう。
このシリーズ好きです。
★★★★☆
まんがが好きでよく読みますが、有名な文学作品をまんがで読むのは少し後ろめたいです。でも有名なドンキホーテがどんな話なのかよくわかりました。風車へ立ち向かうとかそういう断片と、近代小説のはしり、といったような評価が頭の中で一致しませんでしたが、それなりにわかり、勉強になりました。そのうち小説を読むかもしれませんが、その前に「プルースト」を読んでみようかと。
近代小説の先駆け
★★★★☆
近代小説の先駆け的な存在です。
ストーリーとしては、ありがちな話ですが、17世紀という時代を考えるとすごいものがあります。
個人的には、「ドン・キホーテ」の店をよく利用しているので、興味がありました。
ドンキの創業者も夢を追いかけているのだということがよく分かります。