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虹色天気雨 (小学館文庫)

価格: ¥520
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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さわやかな終わり。 ★★★★☆
最初から最後まで一日で読み終えた。
面白かったわけではないが、
読み終えたので良かったのかもしれない。
話の一貫性があって、最後はさわやかな終わりだと思う。

話の主軸は奈津の夫、憲吾がいなくなったことだった。
それを友人の市子目線で書かれている。
てっきり憲吾が房恵と一緒ではないかと疑ったが、
その房恵と一緒にいたのは。。。

恋愛ものではなかった。
色恋沙汰はほぼ皆無。
まりと旭の関係は気になったけど、結局最後に触れる程度だった。
市子にも恋人の影もなく。

市子、奈津、まり、三宅ちゃんの友達関係がとても羨ましい。
皆で奈津の娘、美月の運動会に行ったり、
すごくいい関係だ。

全然泥臭くない、さわやかな友達の話だった。
湘南ダディは読みました。 ★★★☆☆
30歳台に入っていると思われる中学校からの同級生3人の女同士のあけすけな友情の物語。 語り手の市子は中では他の2人に引きずりまわされ、一番マイペースの引っ掻き回し役が元モデルの奈津、比較的冷静な仲介役がまりというトリオ、事の起こりは10年以上連れ沿った奈津の旦那の憲吾さんが突然200万円持って家を飛び出してしまい、心当たりを探しに行くから娘の美月を預かってと朝5時半に市子が電話で起こされるところから始まります。
実は市子にはわかれた恋人耕太郎がおり、まりには売れっ子になる前から付き合ってきた年下のカメラマン旭がいて、それを3人の共通の友人の三宅ちゃんがいろいろ心配したり、恋愛ってなものはねと説教したりします。三宅ちゃんはゲイなのですが、この人たちが共通して頭の回転が速く、気配りが細やなため独特の言い回しになるあたりも活写されています。
3人3様の男をめぐるエピソードが一種の饒舌体ともいうべき流れをもつ文章で淡々と語られ、それぞれの終幕が用意されています。この大島さんの作品のなかに涙はありません。登場人物たちも時によっては大変楽しそうにお酒を飲んだり、笑ったりしているのですが、読み終わると人と人とがここまで信頼しあうことの素晴らしさにほんのりとした感動を覚えます。
まあまあ ★★★★☆
最近出てきた作家さんの中では、ましなほうではないでしょうか。
辛口ですみません。

でも、こういう話飽きてきたんだよなー。まだ書くのっていう感じです。


面白く読ませるけど、それでいいのかな ★★★★☆
中学の同級生3人のずっと続いてきた、たぶん生涯続く友情。
羨ましいけど、でも、ひとりで潔くたくましく生きていく女性が増えていいのだろうかと思ってしまう。
生きるために仕事をして、恋もして、傷ついてもその直し方も心得ている年齢になった女性たち。
友達がいて仲間がいて、このまま孤独感にさいなまれもせず生きていくのだろう。
彼女たち何歳の設定なのだろう。
中学から何十年もつきあってきたとあるので、四十歳前後か?
おそらく普通に結婚して子どもを産んでという人生を念頭に置いて作者は書いていないはず。
だから家庭を持ち、子どもを持つことへのあせりもなにもない。

厚生大臣が女性は子どもを産む機械と喩えて問題になっているが、
女性が産まない生き方を選び、悩まないとしたらどうなんだろうか。

両立させて苦労している女性たちはいっぱいいる。
仲間に囲まれひとりで暮らしている女性の話を聞いてもいまひとつ共感できないかな。
悔しいくらい旨い、人生への応援歌のような本 ★★★★★
朝5時半の電話から始まるこの本、最初の展開と宣伝から女の友情ものと思ってました。
ところが、友人の子供を預かる話を軸にしていきながら、
けっこう若くはない友人達の人生がぼろぼろこぼれてくる。
仕事も恋愛も体力も、色々経験して知恵もついてきたけど、全く傷つかないわけではない。
でも、人生これで勝負してきたんだから、皆瀬戸際まで頑張るのだ。
そういう背負っているものが、長く続いている友人関係からも、食事の風景からも、
覗けてしまう巧みな描写に脱帽した。
人にはそれぞれ価値がある。誰が上というわけでもない。人生はそういうもんだよって、読み進めていくと足元をすくわれる。
生きてきたその人の人生の足跡は、決して無駄じゃないと、読後優しくて、力強い想いに包まれた。