ドラマがある。
★★★★★
同じ九龍城砦の写真集のなかでも、
あっとうてきに迫力があると思う。
静謐さが逆に迫力をかもしていたりもするが
写真の並べ方一つとっても、
冒頭の5枚の展開に、すでにドラマがある。
ページをめくるのが楽しい一冊だ。
疲れたときにふとページをめくる
★★★★★
だいぶ悩みましたが自分へのご褒美で買いました。迫力のある写真、だけどそこには何かもの哀しさやかつて確かに「人」が存在して「生活」をしていた空気の余韻があますところなく伝わってくるようで開く度にふとためいきが出ます。九龍が好きな方はもちろん、建築好きや写真好き、工場好きの方にも通ずるものがある本ではないでしょうか。
大迫力
★★★★★
同じ九龍モノの九龍城探訪と比べて迫力がある。
その理由がモノクロ写真だからなのか、撮り方(九龍城探訪は九龍の暮らしを撮っているのに対して、こちらは建築物を撮っている)によるものなのかは定かではない。
九龍城探訪がそれなりに現実味があるのに対して、こちらはどこか別の異次元の世界にアクセスしてしまったかのような、現実味の無く、ゲームや映画の中を撮ったような風に見える。
動的な迫力や、壮大さから出る迫力(地下施設、コンビナートなど)とはまた違った何かを感じさせる写真集だと思う。
たまらない人にはたまらなく、一生手放せない本になると思う。
しかし、写真は感性なので、感じない人間はまったく感じないと思う。
九龍城
★★★★★
今は亡き九龍城の写真集。値段も装丁もかなりのものだが内容も十分それに見合ったものです。全てモノクロ写真。住人がいた頃の写真から取り壊しの様子までが収められている。「廃墟」「魔窟」としての九龍城を最も感じさせる写真集だ。「City of darkness」とは全く違う雰囲気を醸し出している。巻末に九龍城の歴史についての解説と荒俣宏氏による九龍城体験記が付いている。廃墟マニアの人にはおすすめ。
それは確かに存在した
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今は無き九龍城塞の記憶がモノクロの写真の中から静かに、しかし圧倒的な迫力で押し寄せてくる。
この異形の空間を完璧なまでに記録し得た、全くもって奇跡のような写真集である。
特にPSのソフト「クーロンズ・ゲート~九龍風水傳~」のファンにとっては強い既視感を覚える写真が数多く収録されており、二重の意味で大いに楽しめるだろう。