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サイボーグ009 (1) (秋田文庫)

価格: ¥590
カテゴリ: 文庫
ブランド: 秋田書店
Amazon.co.jpで確認
どれを買えばいいか分からない009 ★★★★★
内容ではなく商品について
このサイボーグ009という作品は長期に亘り色んな雑誌に載ってきたせいか、複数の出版社から色々出ていて商品としてかなりごちゃごちゃしております。商品説明ではよく分かりませんが、それぞれ大きさも違えば巻数も違います。全ての巻を揃えてもエピソードが全然足らないものもあります。

・秋田書店サンデーコミックス 全15巻
・秋田書店豪華版 全23巻
・秋田文庫 全23巻
・Shotaro Worldシリーズ 全28巻
・MFコミックス 全36巻
・その他コンビニブックなど

今、検索して出てくるのはここら辺だと思います。どれを選べばいいんだっつー話です。
結論から言えば 秋田文庫 全23巻 が妥当だと思います。理由は以下。

・秋田書店サンデーコミックス 全15巻 これは古いシリーズのせいかエピソードが全然足りません(サンデーコミックスといっても秋田書店であり小学館ではありません。小学館も別に色々出しています)。
・秋田書店豪華版 全23巻 と 秋田文庫 全23巻 これは内容は(ほぼ)同じですが大きさ、値段が違います。文庫の方が安いです。エピソードは別巻も入れれば全て入っています。しかし描かれた時系列はぐちゃぐちゃです。
・Shotaro Worldシリーズ 全28巻 エピソードは全て入って、割と時系列通り、しかしお高めで在庫切れでプレミアが付いてる巻もあります。
・MFコミックス 全36巻 これもエピソードは全て入って、割と時系列通りですが、同じく在庫切れでプレミアが付いてる巻があります。

ということで初心者なら消去方で秋田文庫。こだわりたい方はShotaro Worldシリーズでしょうか。
しかしこのごちゃごちゃ感はどうでしょう。アマゾンではハードカバーのレビューが文庫版に流用されていたりしますが、あまりの分かりにくさからか内容が違うのにShotaro Worldシリーズに秋田文庫のレビューが使われてたりしてます。
どうにかして描いた時系列通りの完全版が欲しいところですが出版社にはその気が無いようですね。

コンビニブックではこんなのもあります。
秋田書店、講談社、角川書店、小学館がリレー形式でリリースする「サイボーグ009」コンプリートコレクション!

もう知りません。
故・石ノ森章太郎先生のライフワーク。 ★★★★☆
故・石ノ森章太郎先生のライフワークと呼んで差し支えのない大作。

死の商人グループ「黒い幽霊団」によって世界の各地からさらわれた九人の男女。
新時代の戦闘要員としてサイボーグとされた彼らが自由と平和を求め反乱を起こす。
世界各地で起こる戦争・紛争の影で暗躍する「黒い幽霊団」との果てしない戦いが続く・・・。

前半は「黒い幽霊団」との戦いだったが、後半は神話・伝承へと話がシフトしていったために話が難解になったのが難点か。名シーンはやはり「地下帝国ヨミ編」のラストを挙げざろうえない。
宇宙に飛び去った「黒い幽霊団」を葬るために単身送り込まれた009。そして、009を救出するために宇宙に向けて飛ぶ002は「もう間に合わない」と叫ぶ001に言う。
「間に合わない・・・・かもしれない・・しかし、苦楽を共にした仲間を見捨てるわけにはいかない・・・最後の一秒までチャンスにしがみ付いてやる。そして、その一秒が過ぎたら・・そのときはどうか神よお力添えを。生まれて初めてあなたに祈ります・・・」
スラム育ちの002が生まれて初めて神を信じる瞬間が印象的。

引力圏を脱出した002は009を爆発の中から救いだすが、ロケットの燃料不足から大気圏突入を余儀なくされる。009は自分を見捨てるよに懇願するが、002はそれを拒絶し2人は流れ星となって地球に落ちていく・・・。002は009に聞く「ジョー、君は何処に落ちたい?」
そして地球では2人の姉弟が落ちていく「流れ星」を見ていた・・・・。
姉は流れ星に願いをかける「世界中の人々が争うことなく、平和に暮らせるように」と。

完璧だ・・・。ここで終わっていたら文句の付けようがなかったのだが
神話・伝説編 ★★★★★
1970年に連載された『神々との闘い編』が中絶した後、しばらくの間『サイボーグ009』が描かれることはありませんでした。しかし、1975年から77年にかけて、週刊少女コミック・月刊少年ジャンプ・プレイコミック・増刊冒険王に次々と中編が発表されます。この文庫版第1巻にはその時期に発表された『エッダ編』『グリーン・ホール編』『怪奇星編』『ディノニクス編』が収録されています。

この文庫版(元々は「豪華版」と名付けられた四六版)ではどうして時代順の収録ではないのかという謎については、23巻の解説に「最近のファンには初期の絵柄は違和感があるだろうから」というようなことが書いてあります。その理由には私はイマイチうなずけません。絵柄の違和感よりストーリーの違和感の方がどう考えても大きいからです。

そんなわけで、この文庫で初めて009と出会う方は、まず5~10巻を順番に読んで、それから他の巻に進みましょう(他の巻はどの順で読んでもさほど問題ありません)。

こう書くとこの巻に不満があるように取られるかも知れませんが、順番さえ守って読めばこの巻ももちろん大傑作です。黒い幽霊団との戦いを一旦終えて、神話や伝説にまつわる謎を調査する009達の活躍が描かれています。神話や伝説に関して009達がウンチクをたれたりして、初期には不良少年だったはずの彼らが何だかインテリっぽくなっており、初期とはまた別の魅力が満載です。

神話・伝説編 ★★★★★
サイボーグ009の文庫化が、なぜ誕生編ではなく、神話・伝説編から始まったのか、読み終えて考えていました。
一つはすでにキャラクターが立っており、読みやすかったことでしょう。

もう一つは、神話上の神々や、不老不死信仰はまさに人体のサイボーグ化に他ならない、と読みとれるのもあるのではないかと思います。だからあえて、象徴的なサイボーグの在りようと悲しみをまず読んでもらうために、神話・伝説編を巻頭に編集したのかなあ、というのが私の憶測です。

誰がために戦う・・・? そんなことは考える間もなく、00ナンバーは自分たちの正義と思うところを戦います。誰がために戦うことができない皆のために。ありふれた日常がありふれたままであるために。

テレビアニメではあんなにかっこ㡊??かった00ナンバーがそれぞれの悲しみを背負っているのに気づいて、ファンは大人になっていくのだと思います。

私も、大人になっていました。

サイボーグ戦士たちの果て無き戦い ★★★★★
子供のころに好きだった「サイボーグ009」、思い立って久しぶりに読み返してみました。で、驚いた。昔は、愛嬌があって個人的に大好きだった006が活躍すれば嬉しかったし(あんまりないんだよ、これが)、009は目立ちすぎ、カッコつけすぎだと一人で怒り、003の優しさ、女らしさに子供ながらに憧れた。サイボーグ戦士たちがそれぞれの能力を活かして悪者をやっつければ、それで満足でした。「やっぱりスゲーや、サイボーグ戦士たちは」と。

でも、そんな単純なモノじゃなかったんですね。悪者とはいえもとは人間、その人間の邪まな心が目覚めさせ、生み出した怪物たちと戦い続けるサイボーグ戦士たち。人間を守るためとはいえ、人間がいる限りその戦いは果てしなく続いていく・・・。いろいろと考えさせられる、重く深い物語だったんですね。

この秋田文庫版第1巻には、北欧神話に題材を得た「エッダ編」をメインに「グリーン・ホール編」「怪奇星編」「ディノニクス編」の4編がおさめられていて、どれもメッセージ性の強いものばかりです。特に「怪奇星編」は、サイボーグ戦士が009と私のヒイキの006の二人しか登場せず、さぞや006が大活躍を、と思いきや、これが全く活躍せず、いつものままの006でした(笑)。

マンガを読んで人の在り方を考える、などと言うと大げさでバカバカしいと思われるかもしれませんが、これを読むことでどう感じるか、サイボーグ戦士たちに人間性を問われているように思えてなりません。