インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
世界は複雑か?単純か? ★★★★☆
本書によれば、西洋人は世界を単純なものだと考え、東洋人は世界を複雑なものだと考える。
何故そうなのかはさておき、実際に心理学の実験によってそのような傾向は確認できるらしい。
(多分、西洋人の著者は単純化されたモデルに基づいて実験したと思われる。東洋人からあれこれ難癖がつきそうで心配である)

西洋人は世界をとにかく単純にとらえ、「ほら、これが世界だ!」と主張する。
一方、東洋人は「世界はそんなに分かり易いものじゃない」と反論する。

世界を把握したと思った西洋人は、その単純なルールに従って行動してみる。
そして、案の定問題にぶつかる。上手くいかない。

東洋人は「そらみたことか!」と冷笑するだろう。
しかし、西洋人は「自分の考えは間違っていた。でも、これならどうだ?」とルールを修正する。
そして、再度行動。また問題が生じる。

単純なルールをコツコツ修正しては失敗を繰り返す西洋人。
「世界は複雑怪奇だ」と達観し、分かったような分からないような曖昧模糊とした世界観を提示する東洋人。

一見すると、東洋人は叡智的にみえるだろう。西洋人は愚直にみえるだろう。
しかし、ある辺りから西洋のルールは急激に有用なものになっていく。
絶えず改変され、洗練されるルールが、かなりの精度で世界をとらえはじめるのだ。
しかも、その近似する度合いは増していく一方である。

おそらく、現代は西洋の「単純だが絶えず修正されるモデル」が、東洋の「複雑だがいつまでも変化しないモデル」を凌駕し始めた時代なのだろう。
もちろん、西洋のモデルが困難に陥れば、その都度「東洋に還れ」という機運が生まれる。

確かに、東洋のモデルは真理をとらえている。しかし、その真理は我々が普段頭を悩ませている個別の問題に答えてはくれない。
しかも、東洋的真理はそこに至るためのプロセスがマニュアル化できない。「分かる人には分かるが、分からない人には一生わからない」のだ。
一方、西洋的真理は単純明快であり、一定の手続きを踏めば誰でも利用できる。
結局目の前の問題を解決するのは、単純な西洋の世界観なのである。

間違っているがある局面においては役に立つ西洋の知と、正しいが基本的には何の役にも立たない東洋の知。
思いっきり単純化していえばそうなるだろうか。

心配はいらない。我々はすでにかなりの程度「西洋人」だし、彼らもまたある程度は「東洋人」なのだから。
もはや東洋と西洋は地政学的や人類学的な概念ではないし、歴史的でも文化的でもない。
それは単に、人間が取り得る態度の二極を表現しているのである。










異文化を作るもの ★★★★★
西洋と東洋の思想の違いが何処から生まれるのか良く分かる。
この違いを理解することで、日本の企業の中で組織運営の良し悪し、世界に出て行く時の交渉のヒントなどがたくさん詰まっている。

この本を読み、思想の違いは陸を渡って生活分化を築き上げたした狩猟採集民族と海を渡って生活文化を築き上げた漁猟採集民族の主のを捕るパターン違いから来ると確信しつつある。
「中庸」はいまだ見出せず ★★★☆☆
西洋人は永遠で絶対なるものを好み、東洋人は変化と矛盾に満ちたものを好む。西洋人はものごとを要素に分けてカテゴリーに分類し、東洋人はものごとの関係を見抜いて全体像を得ようとする。西洋人は自己実現のために環境を律しようとし、東洋人は共同体の調和を保つために己を律しようとする。とかなんとか、そういう東西の違いを豊富な実験研究でこれでもかというほど示してくれる比較文化論。

もちろん、著者も断っているように、これらはあくまで最大公約数的なステレオタイプでしかないが、一つ一つの実験は純粋に面白いし、頭をすっきり整理してくれる。現代の日本では、中途半端に浸透した西洋文化と最近の世相の移り変わりを反映して、東洋的なるものと西洋的なるものの対立が一層激しい形であちこちに見られるようになってきた。それは個人内の葛藤という形をとることだってあるだろう。そうした言わば局地戦化(ことによってはゲリラ戦化)した「文明の衝突」の構図と、その源泉を理解するのにも有益である。

ただし、アメリカ人である著者がアメリカ人の読者を想定して書いているが故の限界はある。事実、本書で例証の中核をなす数々の研究は、それ自体西洋的な論理的精神に基づいた実験計画法と、定量化可能なデータの統計的分析に基づいている。(そもそも、そうした手法に対抗しうる質的研究法はいまだ発展途上だ。)膨大な研究を概観した後で、著者は両者の間に東洋流の「中庸」を見出そうとするが、複雑系科学の潮流や世界の「フラット化」の動向は十分に追いきれておらず、まだまだ考察を深める余地が大きい。だがそれは著者の力量不足というよりも、その答えを探ろうとする世界の機運そのものがまさにまだ緒に就いたばかりだからと見るべきだろう。そうした期待も込めて、ちょっと辛目の星3つ。
参考になります ★★★★☆
西洋人と東洋人を明確に区別するというように
読むよりも、自分の中の西洋的な部分と東洋的な部分と
いうように読んだほうが
いまの日本人には納得できるように感じます。

西洋文化と東洋文化の違いを
端的にまとめているので、
参考になります。
プレゼンみたいな・・・ ★★★☆☆
言語のルーツを調べたくて読んでみたところ
各国における一般的思考のプロセスは文化的背景が影響することは漠然をわかっているが、それを分析する内容を読む本だった。
いろんな人達のテストを細かく分析する内容なのでちょっと飽きる。