いろんな花嫁がいて、晴美さんはほろ苦い過去を思い出したりして…。
でも、この作品が爽やかなのは、女子高生に希望があるからなんです。
赤川さんは、「現実はそうでなくても、登場人物の若者には、きちんとした言葉づかいをさせたい。そうであってほしいと願っているから」というようなコメントをインタビューでおっしゃっていました。
芯の強さが言葉に自然と表れる。だから、赤川さんの小説はせりふが片言でも、あんなにも豊かに人間が表れているのです。
無駄を究極に省いた、いい作品だと思います。