インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

三毛猫ホームズの花嫁人形 (光文社文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
Amazon.co.jpで確認
三毛猫の挿絵がかわいい ★★★★★
表紙の猫の花嫁人形の絵は、すごくよい。
カバーデザインは永田力とのこと。

各章ごとの、とびらに三毛猫の挿絵がある。
なにげない挿絵だが、とてもかわいらしい。
イラストレータは江原利子とのこと。

殺人事件なのに、ほのぼのとした雰囲気をかもし出している。
ちょうど、文章の中の片山晴美の役割と同じかもしれない。

作品としては、折り紙の花嫁人形が、どういうものかが今一歩、わかっていないので、ピンと来ていない部分もある。
赤川次郎の殺人犯が、普通の人の場合があるところは、どういう伝言がしたいのかが分かっていない。

楽に読めること、片山晴美の性格がよいこと、三毛猫ホームズが登場することから、ついつい読み進んでしまう。



こうでなくちゃ! ★★★★★
三毛猫シリーズは、全て読んでいますが、あまりの読みやすさに、「易しくなりすぎた」印象を禁じえない最近の作品もありましたが、今作は『三毛猫ホームズの最後の審判』と共に、赤川さんはこうでなくっちゃ!という実に読み応えのある傑作です!
幸せなはずの花嫁に次々と襲う事件、更に明らかになる花嫁をとりまく悲しい事実…。

いろんな花嫁がいて、晴美さんはほろ苦い過去を思い出したりして…。

でも、この作品が爽やかなのは、女子高生に希望があるからなんです。

赤川さんは、「現実はそうでなくても、登場人物の若者には、きちんとした言葉づかいをさせたい。そうであってほしいと願っているから」というようなコメントをインタビューでおっしゃっていました。

芯の強さが言葉に自然と表れる。だから、赤川さんの小説はせりふが片言でも、あんなにも豊かに人間が表れているのです。

無駄を究極に省いた、いい作品だと思います。

幸せな女性を襲う悲劇 ★★★★☆
結婚直前の女性ばかりが狙われた連続殺人事件。捜査にあたる片山刑事は、妙に女子高生と縁があるようです。相変わらずもててます。女性恐怖症だけど。しかも余命半年と言われてしまい人生を振り返ったりもします。波乱万丈の人生でした。
江原利子さんの柔らかいイラストはいつもの通りですが、今回はなぜかホームズの着物姿が・・・必見です。そしてホームズのファンまで現れます。ホームズとファンの交流。必見です。栗原課長はヌードを描くことに挑戦。まともな人を描けるのか。これこそ必見です。

無表情な花嫁人形の意味は読者各々の想像に任されます。結婚を憎む犯人の心の叫びなのでしょうか。