証券アナリスト二次対策に最適!
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協会のテキストや過去問の繰り返しではいまいち理解が深まらない方は
ぜひこの本を読んでみてください。
今までトピックごとに点での理解でしかなかった内容が、
きれいに頭の中で線へとつながります。わかりきったつもりになっていた、
基礎的事項についても、さらに深い理解へとつながるはずです。
難しい数式もなく、グラフ(絵)を使って、とにかく、
「わかりやすい」点に重点が置かれています。
表紙が「重厚な」雰囲気を醸し出しているため、
おそらく多くの方々は、無意識のうちに敬遠している(?)のかもしれませんが、
間違えなく、現代ポートフォリオ理論の解説書では、現在市販されている全ての本の中で、ベストです。
※ただデリバティブの内容を含んでいなかったのが残念です。
☆の数は読者の予備知識次第であるが、私てきには良書。
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現代ポートフォリオ理論を分り易くまとめた本である。分り易くまとめた本なので、文系の人でも直感的に理解しやすいように、文章やたとえ話で上手に表現されている。その点は逆に大学院などでポートフォリオ理論を学んだ人には、数式があまり出て来ないので、論理に厳密さが欠けていたり、説明がやや冗長に感じられるかも知れない。
著者の言うように、本書は新しい理論を提唱するものではまったくない。これまでの比較的スタンダードな部分のポートフォリオ理論を出来るだけ平易に説明しようとしているだけの本である。しかし、実務家が直感的に現場でポートフォリオ理論を用いられるように配慮したと著者た言うように、理論の含意などを上手に説明しているのは、読者にとって非常にありがたい。
商品開発レベルの人にはこの本は物足りないだろうが、投資家を目指そうとしている人達、あるいは投資家を窓口で応対しなくてはならない現場の人達には、なかなか役に立つ本であると私は思う。不満なのは、索引がないことと、裁定価格理論についての既述がない事くらい。