インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: バジリコ
Amazon.co.jpで確認
世界を日本に紹介してくれる貴重な訳者による解説本 ★★★★★
読んでいても何か違和感の残ることの多い海外物を訳するためには、単なる英語使いではダメだめで、経済、思想、社会問題、ITなどのバックグランドを理解したうえで、自分の意見は押し殺し、わかりやすく伝えることが必要ということが、この本を読んで理解できました。

そしてこの本では、押し殺した筆者の考えが爆発しているように思えた。時には毒舌も吐きながら、昔に戻ろうという安易な考えを戒めて、進歩を受け入れ、それにどう対処するかを、現実的に、前向きに、英知を絞っていこうという考えが筆者のベースにあるように思われます。

秀逸だと思った「アニマルスピリッツ」の訳者あとがきが、実はこの本の著者の山形さんのものであったことも知りました。

世界を日本に紹介してくれる貴重な訳者であり、執筆者であると思います。
山形さん、良い意味で変態だ〜 (^o^)/ ★★★★★
今回この本を読むまで気がつかなかったが、私が最近読んで「これは歌舞いた本だ。すげぇっ」と思った本の多くは、山形さんが翻訳していたらしい。よくまぁ、こんだけトンがった本ばかり翻訳するよなぁ、と言うのが目次を見た段階での感想。翻訳者が誰かなど、普段は気に止めていないので気がつかなかった。

で、中を見ていくと、当然過去に一度読んだ事のある訳者解説が掲載されているわけだが…こうして並べてみていくと、
「うわっ。山形さん、これだけの内容に賛意と反論と別例とを並べて、別の方向から切り込んで見せるとは。この人は変態だっっ」
と改めて感じ入った。
各本で翻訳された内容に触発されての内容なので、「歌舞き具合」のオリジナリティ自体は原著者の方が上回っている。しかしどんな歌舞いた本であっても内容を受け止めて、自分の考えを乗せて「うりゃ」とひねって解説を書いてみせる…これは普通じゃ出来ない。

この本を読んだら、是非元の本も読んで欲しい。で、その巻末に書いてある訳者解説を再び読んで欲しい。3回楽しめる事請け合いだ。
これを読んで元の本を読んだ気になりそう ★★★★★
著者が翻訳した本で書いた解説をまとめたもの。なんて、安直な、とも思うが、著者が書いた解説は、実は本文よりも分かりやすかったり、面白かったりするので、これはこれで、ありかなと思う。

特に、著者の本をよく読んでいる人にとっては、彼の文体を存分に味わうことができるので、満足のいく内容になっていると思う。

また、取り上げられている本も興味深いものが多く、14冊が取り上げられているが、内容としては

1 人間関係のバージョンアップ
2 データが読めなきゃ構造は見えない
3 新世紀のアーキテクチャ

という大目次のもとに、三つのカテゴリに分けられる。

1はダニエル・デネットの『自由は進化する』をはじめとして、人間の自由とは、意識とはといったことをテーマとした本の解説。

2は、ビョルン・ロンボルグの『環境危機をあおってはいけない』をはじめとした統計情報の読み方に関して。

3はローレンス・レッシグの『CODE』、『コモンズ』、『Free Culture』、とエリック・レイモンドの『伽藍とバザール』を取り上げている。

全ての本を読んだわけではないが、刺激的な本ばかりだ。

この本を読んですべて元の本を読んだ気になってしまうのがいけないところか。解説だけでなく原典も当たってみよう。特にデータ解析の本は面白そうだ。
「訳者のあとがき」だけを集めた珍しい本。 ★★★★★
「訳者のあとがき」だけを集めた珍しい本。

山形さんが売れっ子翻訳家なのは、
訳文が素晴らしいのは言うまでもないが、
翻訳されている本が面白いのと解説が深いからだと思う。

紹介されている著書を全て持っている場合は、
あらためて買う必要ないと思う。
時間がない人が、内容をざっと知るために使う。
もしくは山形さんの翻訳書を読んで気にいった人なら、
書評集という位置づけで実際の著書を買う前の手引きに良いかもしれない。

山形さんの訳者解説は、単に原作者のことを褒めたたえるのではなく、
客観的に見て「それは違うだろ。」という点も指摘しているのが
他の翻訳者との違いだと思う。
訳者あとがきを読むことによってさらに深く読めることは間違いない。
原作者ではなく翻訳者で本が買われるの理由がわかる一冊。