扇一族と正守の激突
★★★★☆
扇一族と正守がついに激突。
奥久尼と正守が何か尋常ならざる
情報を交換しているようだ。
なんと扇一郎は六人の集合体だったのだ。
兄弟
★★★★★
正守を心配する良守。奥久尼の屋敷に自ら赴きます。
良守の兄を思う気持ちが正守の決意を挫きそうになります。口では何といおうと、良守は兄が大好きなんだな、と感じます。
最初に距離を取ったのは正守だったんじゃないかと思います。良守はその理由が分かっているから、分かっててどうしようも出来ないから、反発する態度しか取れなかった、のだと思います。
扇一族悲しいですね。六郎が可哀想。でもこれが普通なのかな。墨村家は家族がよく団結してますね。
ほぼ家にいない母であっても同じかと。
良守(利守もかな)にとって、お父さんが母親役、兄が父親役になってる気がします。
この戦いの意味は?
★★★★☆
正守カッコいい! 良守と違い躊躇せず人間(?)相手に術を使い攻撃します。 良守なら恐らく優しさが邪魔して攻撃出来ず負けてましたね。 良守も、もう少し冷酷ならカッコいいのに・・残念! ところでこの戦い後に何か意味があるのかな?
正守VS扇一郎!!そして…
★★★★★
これまで因縁を深めてきた正守と扇一郎が、
本巻でついに激突!!
術の力で劣り、相性も最悪である扇に対し、
正守は奇策で対抗していくのですが…。
闘いの果てに、「扇一郎」という存在の秘密が明らかにされます。
今回の対決で、図らずも浮き彫りにされたのは、
墨村家と扇家の対比の構図。
墨村家の人々が、表面上はどうあれ、家族の絆を第一に行動しているのに対し、
扇家の人間は、正統継承者が絶対の権力を持ち、他の者は日陰者に過ぎない、
という劣等感に支配されています。
そうした正統ならざる者の妄執やルサンチマンが
「扇一郎」という存在を生んだのです。
これからも、まだまだ正守と扇家との確執は続きそうですが、
その際、キーパーソンとなってくるのが裏会の情報を司る奥久尼。
裏会の秩序維持や、自身の知識欲を満たすことを最優先させる奥久尼は、
損得が行動原理でない分、その真意を窺わせない不気味な存在です。
権威主義で武闘派の扇とは真逆の人間であり、正守は
これまで以上に厳しく、デリケートな駆け引きを迫られそうです。
優しのかヌルイノカ
★★★★☆
今回、正守さん部下に犠牲者が出まして御立腹。単身、扇一郎氏のところへ乗り込みますが・・・・止めを刺せるって時に意外な展開へ。
ここで、優しいのかヌルイノカ・・・・ 非情な態度をとればそれはそれで私的にすっきりするのですが、正守さんの思惑なのでしょうか、正守さんを悪(闇)よりにそこまでしたくない作者の思惑なのでしょうか・・・・
後半で「良守の手を借りるかもしれない」ことを言っておりました・・・いいように使ってしまうのか?
私的には ブラックな正守さんが好みですね(笑)