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鋼鉄の白兎騎士団X (ファミ通文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: エンターブレイン
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アナは... ★★★★☆
今巻の内容はセカンドシリーズに繋がる感じで良かったと思います!ただセカンドシリーズとなってくると火魅子の時みたいに若干内容が変わったりするんじゃないかと気にしてます!
今巻で1番はアナの顔が見れたことですがこれにもちょっと言いたいことが...
それはアナの髪の色です!6巻での露天風呂の場面でアナの髪は灰色とありますが、今回見たアナは金髪でした!細かいかもしれませんがそういう所をしっかり丁寧にセカンドシリーズでやっていってもらいたいです!それもあって星を1つ減らしました! あとは火魅子の時みたいな中途半端な所で終わるようなことがないよう最後までしっかり出版社も含めてやってほしいです!セカンドシリーズ期待してます!
第一部の最終巻 豪華巻末付録つき ★★★★☆
一回生にすぎないガブリエラが団長に就任するという驚天動地の結末は読者からすれば予定調和にすぎません。
だからこそ大事なのは結果ではなくプロセスである、と作者の方も考えておられたのだと思いますが、当人を含めた関係者一同の騒動・混乱ぶりをあっさり1行で片付けてしまうのはいかがなものかと…本来そここそが読者がほくそ笑む最大の見せ場だったのではと思います。
それに肝心のプロセスにしても「レフレンシア退団宣言――!?」とくればおのずと先が読めてしまい、いまいち盛り上がりに欠けました。
ただマクトゥシュの描写はすごく良かったです〜思わずジーンとしちゃいました。
表紙を飾るのも納得、今回の主役は彼女だったと思います。
表紙の2人を脇に追いやる策士の暗躍と謀られる次期団長 ★★★★★
クシューシカはともかくマクトゥシュまで表紙を飾るとは思わなかったな。確かに本巻で一番の活躍(?)はしてるけど、せっかくなら初めてご尊顔を拝したアナとの「次期団長“暫定”候補」のツーショットの方が……もしくは、煌びやかな「専用装束」に身を包んだガブリエラが妥当とは思うが、これはおそらくシリーズの“本当の”最終巻でのお楽しみなのであろう、と期待しておく第1部の完結である。新シリーズとしてタイトルまで変わるそうなので、その必要はあるのかな?と思いつつ、第2部で描かれるであろう『ガブリエラ戦役』を心待ちにしたい。

さて、過去回想の最終楽章たる本巻で何が描かれたのか。それは言うまでもなくガブリエラの最終的な地位への就任、その仕掛けでありレフレンシアの企みそのものである。全編に渡って一面レフレンシア、と言えるほどの主役振りで深慮遠謀なるマジックが周到に展開され、策士ガブリエラさえも巻き込まれ、なし崩し的に祭り上げられていく過程が詳細かつ痛快に描かれている。この因果応報としてドゥイエンヌとの立ち位置も変わらざるを得ないのが少し切ないが、「敵を欺くにはまず味方から」をガブリエラばりに実践していくレフレンシアの「悪巧み」に騒然となる騎士団にあって、その唐突感と違和感に戸惑いつつ流されていく幹部達、その真意を計り切れないアスカ、計り切れないまでも何かを掴みかけるガブリエラという各人の思惑が重層的に描かれる多面的な面白さもあった。ホントこのシリーズは面白い。第1部とはいえ完結のため「えー、これで終わっちゃうのー」という名残惜しさがひとしおである。セカンドシーズンの始まりが実に待ち遠しい。