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Mr.パーフェクト (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

価格: ¥830
カテゴリ: 文庫
ブランド: 二見書房
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   ある晩ジェイン・ブライトと3人の親友は、夕食と気のおけないおしゃべりを楽しみ、「完璧な男」の条件を挙げたリストを作った。その条件には、理にかなったものからユーモラスなもの、そしてきわどいものまであった。ところが数日後、冗談半分に作った完璧な男の条件リストがマスコミの手に渡り、その結果、世間は大騒ぎに。会社の同僚やテレビ局やレポーターから、賛否両論のコメントがこれでもかと4人に浴びせられた。

   はじめジェインは、新しい隣人は犯罪者に違いないと思っていた。親しくなって秘密捜査に携わる警官と知ってほっとしたものの、まだまだ気を許すわけにはいかなかった。なにしろ、スマートでセクシーなサム・ドノヴァンは、ジェインの浴びせる鋭い警句をいとも簡単にユーモアで切り返してしまうのだから。サムに心ときめかせるジェインは恋の予感を抱くが、サムの存在が不可欠なのは、ロマンスのためだけではなかった。ジェインと友人たちに、とてつもないトラブルが待ちかまえていた。完璧な男の条件リストが、異常者の怒りに火をつけてしまったのだ。ジェインたちの命がねらわれ、犠牲者が出る事態になった。もしサムが殺人鬼の正体を暴かなければ、全員が殺されてしまうかもしれない。

 『Mr. Perfect』(邦題『Mr.パーフェクト』)では、読者はリンダ・ハワードの作りだす典型的な主人公を目の当たりにすることだろう。まっすぐで、映画『ターザン』のターザンとジェーンのような関係は、はつらつとして機知に富んだヒロインと調和している。ふたりの丁々発止のやりとりはじつに愉快で、それはふたりが窓ガラスを曇らせシーツを焦がすような熱い行為に及んだときですら変わりはしない。こうしたユーモアとお色気とを、手に汗握るサスペンスに絡ませるのはさじ加減がむずかしいものだが、ハワードはたやすく成功させている。『Heart of Fire』(邦題『石の都に眠れ』)や『Dream Man』(邦題『夜を忘れたい』)を楽しんだ読者であれば、本書もお気に召すに違いない。目を見張るほど素晴らしい作品である。(Lois Faye Dyer, Amazon.com)

限りなく0に近い星ひとつ ★☆☆☆☆
ええっ?私の大好きな『Mr.パーフェクト』がマンガに?
で、絵を見て『絶句』。こんなの、ジェインじゃない。ジェインはもっと、ワイルドで、もう少し骨太な筈だ!!男も(ヒーローとはもう呼ばない)なにこれ!!もっとサムはマッチョな頼りがいのある風貌の筈だ!なんでこうなったー!!ああ、もうリンダの原作のマンガは、篠崎 佳久子先生以外には描いて欲しくない・・(わたし好みの絵を描かれる方なので・・先生の描かれた『愛は命がけ』で惚れ込みました)話も長いのにギュウギュウ詰めで1巻に押し込みなんて、原作を馬鹿にしている!他のリンダ作品はちゃんと前後編、もしくは上、中、下と話の長さに合ったページで作って下さい。Mr.パーフェクト (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
HQロマンスもの以外の漫画化?なぜ? ★☆☆☆☆
リンダ・ハワードの日本語翻訳版の中で、二見文庫から出ているものの、コミック化です。
まず、二見文庫海外ミステリーがコミック化されているのを知り、心底驚きました。
なぜならハーレクイン社の原作本がコミック化されているものを読み、HQ系ロマンス小説の日本の女性コミック化が、現状の編集条件では成功しているとはとても思えず、ましてや二見文庫のようなボリュームのある原作本をコミック化するなんて、とてもムリだと確信していたからです。
しかし、読まずして、評価は出来ませんので買って読んでみました。
原作を読んだ方が、このコミックを読めば分かっていただけると思いますが、もうはっきり言って別のお話になってしまっています。
決して作画者の日高先生の責任ではないと思います。リンダ・ハワードの小説を現在の日本の女性コミックで再現しようと試みることがムリなのです。
別の漫画家の先生によって「あの日を探して」もコミック化されていますが、この路線でリンダの別の原作もコミック化を続けていくのは、たのむからやめてほしい!…というのが、正直な感想です。
例えば、せめてペニー・ジョーダンの「シルバー」のコミック化の時のように、連載するなどしてページ数を増す等の工夫による、原作の忠実な再現を目指す努力をすべきです。
どうせやるなら、完璧な作品を作ってほしい…リンダ・ハワードのファンとしての切なる願いです。
「Mr.パーフェクト」が欲しい! ★★★★☆
面白かったです。
仲良しOLの雰囲気がよく出てると思います。
女の子なら誰でも一度は理想の男性のリスト作りをしたことがあるのではないでしょうか?
さすがに「8インチ以上はただのお飾り」なんて、きわどいことは言えないけれど(笑)その他の条件は同感でした。

ヒーローのサムはまさに完璧!
強く優しくワイルドにヒロインを守ってくれます。

友達が殺されるのはちょっと悲しかったので☆を減らしましたが、サスペンス部分も良くできていて、満足のいく一冊でした。
Witty! ★★★★★
堅苦しい分析や評価をしたい人は読まないでください。
純粋にAmericanなWitを理解して、気楽に大笑いしたい人には、
LindaのMr.PerfectとOpen Seasonの2冊は代表的な作品です。

Lindaの多方面にわたった物語の才能は他の作品で証明されています。
この本では彼女の勢いのあるユーモアを気楽に楽しめます。
非常に短期間で書かれた作品だそうですが、リズムよく楽しく読めます。
主人公のヒロインの性格がよい。とっても笑えました。

Mr.PerfectとOpen Seasonどちらがすきかというのは意見が分かれるようです。
文中の笑わせる箇所を考えると、Open Seasonの方が日本人には受け入れやすいかも?
Americanな薄っぺらさとユーモアを本当に堪能できる人はMr.Perfectかも?
でも2冊ともお勧めします。
ロマンス小説って面白いものだった。 ★★★★★
 語学学習目的で児童書を読んでいましたが、活字が大きく、文章が簡単そうなのでこのペーパーバックに挑戦。軽いミステリーかと思って読み始めた、初ロマンス小説、初リンダですが、はまりました。
 ロマンス小説のヒーローに抱いていた偏見、先入観とは異なり、ヒーロー・ヒロイン共に等身大のキャラクターです。もっともMr.Perfectの条件を十分に満たす男性ですから現実にはあまりいないでしょう。
 殺人事件は起こりますが、ロマンスのスパイス程度で、読後は甘く軽やかな気持ちになります。
 本来の目的の語学学習的にはどうだったかというと、サクサク読めるのですが、2人が意気投合する車の話が全く分からなかったのと、ハマリ過ぎたために邦訳版も買ってしまいました。
 そちらもお勧めです。