インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ボーイズ・オン・ザ・ラン 5 (ビッグコミックス)

価格: ¥530
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
視点のとらえどころが素晴らしいです ★★★★★
漫画だから主人公だから正しい行動だからハッピーではない、この作品は自分も含めた冴えない人間の気持ちや行動を上手に描いている。ちはるのようにどうしてこんな男に惹かれるんだろう、そんな男より自分の方が優しく大事にしてあげれると思っていてもでは自分は何が他人より優れているのかと問われれば見つかるわけも無くそこはただ漠然とですが。正義がもてはやされたり女の人を惹きつける決定打ではないって本当の現実を書いているのが共感できます。ボクシング編が始まりましたが人が何かを始めたい気持ちってそんな簡単なきっかけや不順な気持ちって事が実際はほどんどなのではないかと思います。面白い中にも本当の現実世界をを上手く取り入れていていてとても好きな漫画です。
みんなバカで、だから悲しい ★★★★★
今までにこれほど悲しい気持ちで「バキュームフェラ」という言葉を使った漫画があっただろうか。
青山とのケンカはあくまで自分のためにやったこと。だから田西は最後まで笑って見送ろうとしたのに、青山を気遣う無神経なちはる。
張り詰めた糸が切れたように青山から聞いた話を口にしてしまう田西。
お互いに言ってはいけないことを言ってしまった後の「さわんじゃねえ!」と「何それ。」のやりとりは読んでいてただただ悲しい。
きっともう二度と会うことのない二人が、お互いあの言葉さえ言わなければ少しは綺麗な思い出になったかもしれないのに。
普通の漫画ならここは感動の別れになるはずだが、作者はそんな救いをけっして読者に与えてはくれない。
あれだけひどい目に遭わされた青山に「薄っぺら」だと言われて何も言い返せない田西。
その田西の裏切りから始まったこととはいえ、最後まで無自覚に田西を傷つけたちはる。
どうしようもなくバカな若者たちの、どうしようもなくバカな恋愛が、ついに全て終わった。
徹底的に田西の視点だけから描かれているため、読んだ後まるで自分が田西になったような喪失感に襲われた。
ここまででこれだけの大きなドラマを見せて、果たしてこれからのボクシング編は大丈夫なんだろうかと心配になるほどの出来。
本物の熱さ ★★★★★
きれいごとではすまさず、無様で残酷で不条理で、なかなかカッコがつかない現実を描きながらも、その中で、その中だからこそ輝く一瞬の熱さ。
名作「最強伝説黒沢」のせりふを借りれば、「人生に血が通った」。
田西が青山との戦い、ちはるとの決別で得たものは大きい。
だからといって、その後、トントン拍子で何かがうまく行くことがないのが
この作品のリアルなところ。
だが、韓国!?での出会いと、あるものとの出会いが田西の運命を変えるのか?

名作になるかどうかはわからんが今、一番目が離せない作品であることは確か。
それにしても、いつも気になるところで終わってくれる。
いやあ、面白い! ★★★★★
ついに青山との最終決戦。公園の砂場(金網で囲まれてる)で田西は為す術なくボコボコにされます。
満身創痍の田西に青山はこう言います。
「何もして来なかった奴が、勝てる訳ないんだよ。」
「うすっぺらなんだよ、アンタ」


うーん、全くその通り!
悔しいがそうなんだよね。何も努力しない奴が何かを成し遂げようとしてもそりゃ失敗しますよ。
もう本当に努力せずには居られないなと思った一言でした………

その直後田舎に帰ろうと新幹線に乗り込まんとするちはるのもとに傷だらけの田西。そこで田西は…


うーん、奥深い。ちはるが新幹線に連れ込もうと田西の手を引っ張るそのちはるの手を振りほどく田西の気持ちはよくわかります。


この後はなんだかボクシングの世界にのめり込む気配…
青山との決着はちゃんと着けて欲しいけどボクシングの世界に入ったらそれは難しくなりそうな気がします。


またいいタイミングでこの巻の表紙にもなってる金髪赤ジャージ娘(?)が出て来ます。
なるほど、ここで出して来るか。って感じです。

構成力高いな〜…


ちはるとの関係はどうなるのか。また赤ジャージの女の人との関係もどうなるのか。
会社を辞めてニートになった田西はどうなるのか。
今後の展開が非常に楽しみです。
あぁーもっと売れて欲しいな〜…
決して甘くない物語 ★★★★★

痛い・・・ただ痛い・・・。 

前巻の流れからいよいよ青山との決着がつき、物語が大きく動き始めるのですが・・・・。 
「現実は決して甘くないんだ、それでも走れるか?」と、声無き声がこの作品から聞こえてきます。
 
人間は器用な生き物です。 痛ければ「痛い」と言い、泣き喚きながら土下座もできます・・・が!それと同時に単純な生き物でもありません。 

彼はそうしなかった、できなかった・・・。 

今までの自分では決して見ることのできなかった世界を今、彼は見ています。 

「俺、まだ・・・立ってる・・・」このセリフがここまでの終着点しいてはここからの出発点なのです。 

彼が走り出した、あまりにも遅いスタート。 

走るのをやめるまでこの眼でしかと見届けます。 頑張れ田西!! 頑張れ!!!