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ボーイズ・オン・ザ・ラン 6 (ビッグコミックス)

価格: ¥530
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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新展開 ★★★★☆
 再び田西の前に現れた青山のセリフ「なんだそりゃ。」は、前巻のちはるのセリフ「なにそれ。」と対応したものでしょう。その意味するところは、おそらく物語からの離脱。
 田西のボクシングへの動機付けの一部には、「青山への復讐」「ちはるを取り戻す」といった部分が少なからずあったと思いますが、その情熱は、ちはると青山の「なにそれ」、「なんだそりゃ。」によってかわされ、永遠にかなわぬものになったのだと思います。
 しかし田西は、目標を失って迷うことはなく、ほかに目標を見つけて、ボクシングを続けます。田西の行動は浅はか、スジが通らない、行き当たりバッタリ、そういう見方もあるかも知れませんが、そんな中に人間のしぶとさ、根底の生命力のようなものを感じました。
日本版サバービア? ★★★★★
恵まれた容姿も、頭脳も、何かに秀でた才能も持っていない、僕達普通の人々の日常は、
やっぱりどこか冴えなくて、
そんな冴えない日常を抜け出す道も実はほとんどない。(田西はやっぱり青山に完敗する)
でも、うだつがあがらなくても、
僕達はとてつもなくエモーショナルに毎日を送っているんだ、

ということを、丁寧に丁寧に描いていっているのが、
この漫画が多くの人たちを共感させる理由だと思っています。

そんな中、ボクシング篇が始まって、
田西の日常がどんどん「ドラマチック」になっていっています。
そうすると、
なんでもない日常の積み上げでこそ成り立つこの作品が、
ありふれた普通の漫画になってしまうのではないか、
とちょっとだけ心配したりします。
まだ全然面白いですけど。


「普通の生活」は実は煉獄のようだ、ということを
いまだに粛々と描き続けているという意味では、
「ハクバの王子様」のほうが、ちょっと上かも。
女ボクサーのハナ、かっこいい! ★★★★★
最近スピリッツを毎週買うようになったのは「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の女ボクサー、ハナが出ているからだ。

金髪で女ボクサーというと、ごついヤンキーボクサー?というイメージだが、ハナは飾り気の無い美少女トレーナーだ。
しなやかな身体で繰り出すパンチ、最高にかっこいい!
また耳が聞こえないせいか、田西との間が絶妙にハズレるのが楽しい。

今までムカつく青山や、無神経なちはるの社会人編もイタイ面白さがあったが、
個人的にはボクシングジム編の方に夢中だ。
ハナ目的でジムに入った恋愛にまどう田西だが、ここで鍛錬して男になってほしいものだ。

6巻ではまだだが現在連載中の作品ではハナが悪い奴等にたちまわり、田西は相変わらずでハラハラさせられる。
7巻目は8月30日に発売らしいが次号も期待している。