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地に墜ちた日本航空―果たして自主再建できるのか

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 草思社
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まだ手ぬるい指摘じゃないかな? ★★★☆☆
 ボロカスに書いてるようでいて、読後は著者がJALに対してまだまだ書いていない部分が多いと思った。 労組分裂によって社内の風通しが悪いのは、『沈まぬ太陽』(山崎豊子著)で書かれている通りだし、機材整備の外注や整備士を契約社員などにして育成を怠った事による整備不良についても書かれていないし、ダブって書かれている内容もいくつかある。
 また終盤では、ANAをこき下ろしつつJALの方がマシだと書いている部分もあり、ANAや大韓航空・JRとの統合といった蓋然性の少ない未来への再建策も含めて、何だか訳が分からない閉め方になっているが、全体的に言えば、JALがどうして親方日の丸の時代から気持ちを切り替えることなく、今のようにダメになってしまったかを理解できるようになっている。
 もう手遅れかもしれないが、JALにはナショナルフラッグとして、再度復活して欲しいものである。
 
何にも知らない学生向け ★★★☆☆
立ち読みであっという間に読めてしまいます。イカルスの墜落を思わせる題名の与える印象とは違い、もっと地味なバランスの取れた(しかしもう何度も繰り返された)議論が展開されている作品です。したがって新味はありません。JALについてのこの種の本は10年周期で出ているような記憶があります。組合問題、経営陣の内紛、不思議な従業員のプライド、無意味な多角化戦略、どれももう20−30年以上も前から言われている問題です。というわけで、JALについての素人以外の方にはあまり読む必要もない本です。つまり学生向けの本です。というのはJALは学生の就職の人気では依然として上位に位置するそうです。私はJALの問題よりも、むしろそのような学生の「無知」の思考回路の方に興味があります。著者が指摘するとおりジャンボ機の導入(1970年前後)と共に「JAL」の栄光の時代は終わっていたのかもしれません。そこから後はブランドの食いつぶしだったのでしょう。問題の所在がわかりながら解決できないというのは不思議な構図ですけど、何もわからない能天気な学生と昔の鶴のマークに郷愁を持つ団塊旧世代のおやじの存在が、この問題の解決を妨げているのかもしれません。というのは「抜本的な」解決は、必然的にこれまでに作り上げられた「JALのブランド」へのダメージを伴うものだからです。
大企業病に罹っている方にお薦めです。 ★★★★★
大きな会社がどうして良くならないか。本当はJASとJALが合併したときにANAとの差が付いてしまい、JALグループの一人勝ちになるはずだったのに、何故か今はANAが勝ってしまっています。お金があって楽に飛行機に乗りたい人たちもJALよりANAを選んでしまいます。私自身も昨年まではJALを利用していました。JALを利用していた理由は、とにかく空いていたからです。今年になってANAを利用するとANAの便利さが伝わってきます。大企業病に罹っていると思う方にお薦めの一冊です。