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帝王死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-13)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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クィーン最後の輝き ★★★★☆
クィーンの後期を代表する作品。後期としては特異な舞台設定とハデなトリックで光彩を放つ作品。冒頭でクィーン父子がある島に拉致される。そこは軍事施設用の島で、当時(朝鮮戦争)の状況を反映している。島には支配者として「帝王」が君臨するが、どうやらクィーン達はその警護のために拉致されたらしい。

ところが、クィーン父子を含む衆人環視下の中で、密室内の「帝王」がドア越しに射殺されるという事件が起きる。クィーン父子は警護のためではなく、この不可能犯罪の証人として連れて来られたのだ。雪辱に燃えるクィーンは四面楚歌の中、謎を解き明かそうと苦闘するのだが...。

クィーン最後の輝きを放った作品であり、E.D.ホックが選ぶ世界密室ベストテンの次点に入選した後期クィーンを代表する傑作。
背景に当時の戦時状況まで秘めた不可能犯罪 ★★★★★
1952年作品。クイーン親子の突如の拉致から始まる珍しい書き出しだ。(●^o^●)
クイーンは聖書の要素を作品に組み入れるのが得意だが本作もその風味が見事に盛られている。そしてクイーンが挑むのは完全密室予告殺人だ。ヒントはライツヴィルにあるというのもなかなか素敵だ。

予想に反してかなり面白い。当時の世界の戦時状況という史実まで作品に取り入れきっている。この時期の傑作のひとつに数えられると思う。
王様対クイーン父子 ★★★★☆
自宅から拉致同然に連れ去られたクイーン父子。着いた先は、とある島。この島、軍事産業兵器開発の会社が支配していて、そこで働く人々によって街ができているようなところ、会社の社長はさながら島の王。この王様に脅迫状が届き、送り主の探索と身辺警護のために連れて来られたクイーン父子、会社や王様の一族に不振を抱きながらも調査を開始する。

クイーンの作品には意外に少ない密室を扱った本格ミステリ。思い通りに働かそうとする兵器会社の社長と、それに負けじと意地を見せながらも、多くの制約の中で調査が進まず常に後手に回り困惑するクイーン父子との対立ぶりが一番の読みどころ。
密室トリックも十分に満足できるできばえで、その解明の場面は迫力満点。読んで損のないミステリです。

エラリイの密室もの ★★★★☆
チャイナオレンジと並ぶエラリイ・クイーンには珍しい密室もの
そもそも舞台が要塞のような島で、容疑者が限定される中
密室で殺人がおきます。

犯人を絞るために被害者の過去を探るシーンが秀逸