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ハンカチ王子と老エース 奇跡を生んだ早実野球部100年物語

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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真紅の大優勝旗を見て ★★★★★
私が斎藤君をはじめてこの目で見たのは、もう一昨年になる夏の選手権大会の西東京大会準決勝でした。十年以上欠かさず早実野球部を見てきましたが、その時のコールド負けは妙に印象に残っていました。球児としてはさしたる特徴のない風貌から、140km/hを超える速球を投げ込む姿に、私は大きな期待感を抱いたことを覚えています。秋季東京都大会決勝、神宮大会の駒大苫小牧戦、春の選抜大会関西高校戦を見ていると、「もしかしたら、これは最初で最後の早実全国制覇を見れるのかも知れない」と思っていたことが、昨夏まさか現実になるとは。人によっては、高校野球なんて「たかが部活動」なのかもしれませんが、早実OBにとっては、高校野球における全国制覇は特別なのです。100年以上紡いだ歴史物語、是非ご一読ください。高校野球に興味のない方も、少し見方が変わるかもしれません。
身震いしたくなるような目に見えないチカラ ★★★★☆
 昨夏の早実の戦いぶりは西東京大会から見てたけど、準決勝の日大鶴が丘戦、決勝の日大三高戦がそれこそ奇跡的な勝ち方だったので、正直、甲子園に出られるだけでいっぱい、いっぱい、って気もしてた。“突如崩れる斎藤”ってのも相変わらずだったし。
 ところが甲子園で一戦一戦、力を付けていったよね、ものすごくチームにまとまりが出てきて。特に大阪桐蔭戦の勝ち方でもしや、って期待が膨らんだ。あの中田との勝負っぷり!それが伝統なのか、先輩たちの無念の集積なのかわかんないけど、“もののけチック”なパワーが斎藤に、早実ナインに憑依しているのがハッキリと感じられた。それは思わず身震いしたくなるような目に見えないチカラ。俺は別段、早実ファンじゃないんだけど、昨夏の早実の戦いぶりには魅入られてしまったもの。野球の面白さって奴もあらためて感じさせてもらったし。あの駒大苫小牧との決勝、再試合はドラマとして出来過ぎだよね。もう、あれ見られただけでほんと幸せ!それにしても早実野球部って、100年の歴史の中で“老エース”こと島津雅男、王貞治、荒木大輔、そして斎藤佑樹の活躍がほぼ四半世紀ごと、ってのが面白いよね。やっぱ、そういうサイクルってあるんだなって。野球人気の陰り、みたいなことがここ数年言われてたところに、斎藤とか田中とか出てきて、そういうのってポッと突然変異的に出てくるものじゃなくて、連綿と続いてきた歴史とか伝統ってのが、ある種、たまたま、斎藤とか田中って逸材によって花開くってことなんだな、ってのがこの本読んでわかった気がする。
 とりあえず、“王子”の大学進学っていうのは野球ファンにとっては嬉しい選択だった。だって、じり貧だった大学野球に注目が集まる訳だし、プロ野球にとっても四年後の斎藤、田中対決って楽しみが出来て、延命が図れた訳だし。
 この本、便乗本じゃなくて、取材も構成もちゃんとしてて良かったっす!
まさに劇的。まるで予定調和。 ★★★★★
うだるような暑さ、青い空、蝉の声。
どこにでもありそうな夏を、2人の高校球児がガラリと変えてしまった。
斎藤と田中の激戦は誰の眼にも「運命」を焼き付けたと思う。
けれど、同じ夏、同じ空の下で、こんな「運命」の物語があったなんて知らなかった。
本当の「運命」は私たちの知らないところで少しずつ始まっていたのかもしれない。

斎藤投手の一球一球に込められたもの。歴史、戦争、命・・・。
およそ、私たちが思い当たる「願い」と呼ばれるものは、あの夏、斎藤投手が握り締めていた。
そんなことを考えると、あの夏の自分は何か大切なものを見落としてしまったんじゃないかと思ってしまう。

まさに劇的。こんな予定調和みたいな物語が事実だなんて。
奇跡を信じられなくなった方、ここに奇跡があります。
★★★★★
「勝負の鬼」

そう著者は斉藤君を形容しています。
テレビや新聞、雑誌では到底知ることのできない
素顔の斉藤君を知れました。
こんな書き方してるのはこの本だけではないでしょうか。

早実野球部の甲子園との因縁、伝統校にしかない苦悩。
まるで一つの壮大なドラマですね。
プロローグで泣きそうになり、私の母校との死闘で鳥肌が立ち、
斉藤君と高屋敷君のキャッチボールで涙しました。

野球好きはもちろん、斉藤君のファンからコアな高校野球ファンまで
楽しめる1冊だと思います。


高校野球の奥深さ、人の絆の素晴らしさに感動しました! ★★★★★
類似の本が出ていたので、すべて読んでみました。この本だけが、甲子園の全国優勝という単なる「事実」を追うだけでなく、人と人との運命的な結びつきや、その時々の人の心の動きを丹念に描いてくれていました。野球、歴史、運命、不屈の闘志、巡り合わせ……この本が教えてくれるものは沢山あります。何度も涙がこぼれました。
斎藤君は、この壮烈な「運命や因縁」を知った上で、あの決勝のマウンドに上がっていたんですね。君の闘志は凄いです。そして、その歴史を支えてきた「老エース」を含めた早実の諸先輩方も凄いです。
高校野球が、ますます好きになってしまいました。野球をジャーナリズムの視点で捉えた作品として、読む人を引きずりこむ筆致と共に、心に残りました。