これは楽しい試み
★★★★★
全11曲が全て先達にトリビュートされており、そのミュージシャンを知る人には「なるほど〜(ニヤリ)」という感じで楽しめます。
もちろん、知らなくっても大丈夫。ガブリエラのパーカッシブなバッキングとロドリゴの美メロは、このアルバムでも健在ですから。
ただ、インパクトという点では、さすがに1枚目には及ばないのが残念なところ。でもまァ、1枚目がインパクト有り過ぎだったんで、コレばっかりはしょうがないでしょう。w
むしろ、カヴァーの2曲以外全曲が何となく似ていた前作よりもバラエティに富んだ作りになっているとも言えます。
DVDも楽しめます。
ギターを弾かない人には、そうでもないのかもしれませんが、向かい合ってしっかりアイコンタクトを取りながら、お互いのギターに合わせていくプレイは、観ていて微笑ましいものがあります。
また、今回のチュートリアルはジミ・ヘンに捧げた『Buster Voodoo』という曲ですが、相変わらずガブリエラのレクチャーは丁寧です。
インタビューを聞いていて思うんですが、彼らの(特にガブリエラの)良いところは、自分達がギターフリークだった頃の気持ちを忘れてないんですね。とても好感の持てるインタビューとチュートリアルです。
佳作・・・秀作・・・評価が分かれそう
★★★★☆
全11曲からなりますが、各曲、先人たちへのオマージュとなっています。ジミ・ヘンを彷彿させるリフやフロイドのような深遠な世界、パコ・デ・ルシアを思わせるフラメンコ弾きなどリスナーがニヤリとしてしまうような楽曲が並びます。反面、それら先人に興味のない人たちにとっては、やや散漫でまとまりのないアルバムと思えてしまうかもしれません。悪く言えば、前スタジオ盤の”二番煎じ”という表現になってしまいます。一部、エレキがフィーチャーされていますが、個人的には、マンチェスター&ダブリン・ライブのようにバイオリンとの掛け合いのがスリリングな気がします。また、付属のDVDですが、前作のライブ・イン・ジャパンのDVDは、それ単独でまとまった作品に仕上がって、とてもよかったのですが、今回はホテルの部屋(?)のようなところのややラフなリハーサル風景という感じで、あくまで”おまけ”という印象です。初めて買うなら”Rodrigo y Gabriela”をお薦めします。まあ、でも買って損はしないと思います。
やや消化不足
★★★☆☆
サンタナ・ジミヘン・Aメオラ等のオマージュアルバムとの事であるが、あい変わらずの高いパッションのスーパープレイを展開する。しかしながら、制作期間の短さ・新しく造ったスタジオ機材の性能のせいかアルバム全体としての完成度は高くなくDレンジは高いがFレンジは狭く特に高音域は歪が多く抜けが悪い、国内版特有の問題ならばUSを買い直したいくらい、特典のDVDはリハーサルを収録されたようだが、何度も観るもではなさそう。