色々参考になりました。
★★★★★
教育ジャーナリストとして活躍されている品川裕香さんの最新刊。ADHDやアスペルガーという言葉は随分有名になったと思いますが、その「何でも発達障害」と読んでしまう現状に警鐘を鳴らすような「診断名に惑わされない理解のあり方」という第1章の内容には心底ハッとさせられました。
2章以降の具体的な指導についても、学級全体をどう育てていくかを具体的に紹介する内容だったので、個別指導の細かいマニュアルを読むよりもずっと参考になりましたし、「どんなクラスでもやりようがあるんだ」と、気持ちが楽になりました。
何より、以前から話題としても取り上げられている宇治や広島の少年院での教育プログラムが詳しく紹介されているのがありがたかったです。細かいプログラムまで紹介されていて、クラスで子どもを指導する際のヒントにさせてもらいました。
ぜひ、一人でも多くの人がこの本を読んで、「子どもたちの応援団」が学校に増えていくことを強く願います。スクールカウンセラーや養護の先生にも読んで欲しいです。