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「愛と死をみつめて」その後

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 展望社
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確かに「その後」だ ★★☆☆☆
「マコ」が一人のおっさんとなってしまったことを確認する旅がこの本には綴られていると書くのは酷だろうか。しかし著者は「佐智子の死後、一種の敗残兵に陥るところをしたたかに生きてきた強さが川田の唯一の拠り所だった」と書く。したたかに生きたことでただのおっさんになっても仕方がないではないかと開き直っているかのように、巻末の対談で著者は現在の自分の写真を載せている。ある意味とても潔い作品ともいえるが、読む価値はあまり見出せない。
タイトルを変えるか、本文を変えるかしないと ★★☆☆☆
 小説、という形式のフィクションだと著者は述べるが、すでにタイトルでバレバレなものをニュージーランドとベトナムへの旅行記で埋めている。小説として出されるなら、率直に私小説として出されたい。自己をどのようみつめ、「その後」の活路を得ていかれたのか。大嶋みち子さんへの思いと33年の年月の間、いかに対峙されてきたのか。どのような葛藤とたたかいがあり、播州平野を訪ねさせるに至ったのか。

 読者は、考える。「マコへ ミコ Suki Suki Suki 十一月二十日」(1962)とつづってくれた、恋する人からの手紙の一言一句とともに在ったであろう、より緻密な心模様と生き方の意味や意義、位置づけを持たせようとされたのか、そして、表題に「その後」と付けたからには、それらをご自分の言葉で表現することが求められていたのではなかろうか、と。素人が書くのだから、高尚な文学的な表現は別として、あるがたけを語るものであったなら、21歳で生涯を閉じられた大嶋みち子さんへの供養にもなったのではなかろうか。

 本書全体の編集は、本文は同様の内容だが、『佐智子の播州平野―その後の「愛と死をみつめて」』フーコー 、1997.のほうが、大嶋さんのふるさとや1960年代の時代性をみることができて、よくできている。
愛と死をみつめてというタイトルを語ってはいけない ★☆☆☆☆
この本は河野さん自身が、みち子さんにあてた33回忌記念の本の修正版なのですが、正直 本の内容にガッカリしました。
「愛と死をみつめて その後」確かに間違いではありません。
河野さん自身が生きてきたこと人生そのものが、「愛と死をみつめて その後」なのですから・・

然し、読者を裏切ってはいけない!!
読者の望んでいるその後は、マコがミコを失い、マスコミにバッシングをうけながらも、
逞しく乗り切ったマコ自身の心の告白を訊きたかった!!(少なくとも私は)

愛と死をみつめて、若き命の日記等は、手紙と日記という心理告白の形式で出来ているからこそ、文学性を感じてたのに・・。

然し、今回のその後は、とってつけたような小説仕立ての二人の話・・
遺族の気持ちを考えて仮名にしているのですが、
それならば、何故最初にミコとマコだということのことわりをいれるのでしょうか?
私は支離滅裂に感じました。

それが終わると、河野氏の仕事の内容の歴史と
とってつけたような佐智子(ミコ)の思い出話・・

上記でもかまいません
「愛と死をみつめて」を語らずに出版すれば・・

読んだ後で、裏切られた様な気持ちで悔しくなりました。
厳しい言葉かもしれませんが、黙ってフェイドアウトすべきでした。 ★★★★☆
 「愛と死を見つめて」の衝撃を知っている同世代の人間にとって、河野実さんが(あえて「マコ」と書きません)、別の女性と結婚し、お子さんをもうけることを同校言うつもりはありません。日本中を感涙の涙に誘ったから、「純愛を通して生涯独身でいるべきだ」などという心の狭い人はいないでしょう。
 しかしです。
 そうであれば、あの書簡集を出した後は、沈黙を守るのが、「ミコ」に対する最大、最低の「約束」だったのではないでしょうか?

 私は、そう思います。
 同世代の読者として。

 別の考えもあるかもしれませんが、私は、河野さんに「男は黙って」いてほしかったと思います。

 私の理想像である「ミコ」のためにも。