【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:大島みち子/著 河野実/著 出版社名:大和書房 発行年月:2004年12月 関連キーワード:アイ ト シ オ ミツメテ アル ジユンアイ ノ キロク あい と し お みつめて ある じゆんあい の きろく、 ダイワ シヨボウ ダイワシヨボウ 4406 だいわ しよぼう だいわしよぼう 4406、 ダイワ シヨボウ ダイワシヨボウ 4406 だいわ しよぼう だいわしよぼう 4406 不治の病におかされた女子学生が、死ぬ間際まで、恋人との間にかわした約四〇〇通の愛の記録。 第1部 1962年8月〜10月(マコと呼んでいいですか?告白)第2部 1962年10月〜1963年3月(手術苦しみ回復恐怖再発)第3部 1963年3月〜7月(生きる願い別れ)
壮絶なる愛の記録
★★★★★
この書簡集を発表した河野さんの行動は、正しいと思う。人間は、忘却ということから逃れられることはできない。河野さんが二人で交わした手紙を本にしたのは、ミコという、素晴らしい女性が確かに存在したんだということを、ミコへの愛が薄れないうちに、心の中でミコが生き生きとしているうちに、多くの人に知ってもらいたかったからだと思う。 また、書簡集を出すことにおいて、河野さんには何ら躊躇することはなかったと思う。何故なら、ミコは嘘も打算も無い自分の手紙を公にされたところで、立腹するような小さな器の人間ではないことを知っていたからだ。そして、河野さんは慢性的な愛欠乏症にある人間社会において、とても多くの愛に恵まれた人だと思う。自分との純粋な愛を最後まで貫きながら、ミコは死んだ自分に束縛されることを嫌い、自分の死後は他の女性と幸せになることを願った。手紙を燃やして欲しいと願った理由は、まさにここにある。ミコの死後、マコは他の女性と結婚することになったが、マコの妻となった人も、相当の覚悟を決めた芯の強い女性であると思う。肉体は滅んでも、ミコの魂は無くならない。マコとミコは永遠に魂でつながっている。そんなマコの妻となる以上、「ミコを含んだマコ」を生涯愛さなければならない。このことも壮絶なる愛の一つだと思う。慢性的な愛欠乏症にある人間社会に対して、これほどの愛を示した実話を私は他に知らない。43年前の実話といえど、色褪せることなど無いに決まっている。 この本を非難する人もいるようだが、そういう人は、本当に人を愛したことが無い人ではないだろうか。自分達の育んだ愛が本物であるのなら、誰に対しても堂々とその愛を語れるはずだ。猜疑心のある愛など虚構に過ぎない。誰もが欲しくても得難いけがれ無き愛が、ここに存在し、そして今も生き続けている。
厚顔無恥
★★☆☆☆
本当に愛していた人との手紙を、その死後直ぐに人目に曝す事が出来るのでしょうか?
ジャーナリストを目指す学生にとってミコは恰好の題材だったのでしょうね?
四十数年後にテレビでぺらぺら喋るマコの姿を、ミコは想像もしなかったでしょう。
ジャーナリストって言うけれど、ミコがらみの事以外で何か残る様な物書いた事有るんですか?この人?
何かの書評に「元祖セカチュー」って書いてあったけど、とんでもない!!
「こんなかわいい感じのブラウス」姿をお父様は喜ばれたことでしょう
★★★★★
文学作品というのは、「想像の力を借り、言語によって外界および内界を表現する芸術作品」(広辞苑)を指すとすれば、これは、文芸として読んだらよいのか、実録作品として手にしたら良いのか、あるいは他の解釈があるのか。読者としては迷いつつも、お二人の往復書簡を読ませていただいた。当事者のお一人は、40年以上も前に他界され、もう一かたは、現在もご活躍である。そして、本書の出版に当たって編集にも携わっておられる。ある作家が生涯を閉じられた後に出版される作品集別冊の書簡集、日記の類とは異なるという点で、読者はとまどう。
大嶋みち子さんが病床でつづった思いの吐露、そして河野実さんの心底から語りかける言葉。にもかかわらず河野実さんのその後は、読者を取り乱させるものである。大学卒業後、わずか3年にも満たぬ月日をもって喪の礼を済ませてしまったのだから。
「お昼はもう初夏、・・・私もズボンにおさらばしてスカートになりました。新しくグレーのジャンパースカートを作りました。病人に衣装なんかいらないよって言われそうですが、私だって女の子だもの、時にははなやいだ気分になってみたいワ。」(1963.5月)
あえて100歩譲っての解釈だが、大嶋みち子さんのご両親のご負担に対し、河野実さんが、当然だが、別の女性と早く身を固めることで、あの時の青年が遠ざかってくれることに寄与したと言えるのかもしれない。それが、すべてを過去のものにしてくれ、大嶋みち子さんの、快活で思いやりのある二十歳の娘さんに戻ることができたのやも。(ではなぜ、大嶋家としてはみち子さんの墓地を「家」とは別に葬られたのか、は説明できなくなる)
すでに読まれた方も、これから読まれる方も、当時の時代背景や社会通念もあわせてお読み下さってはいかがでしょうか。
縦書き、段組、ひもなし。
面白いよね。。。。
★★★☆☆
昔の人。。それこそ50代位の年齢なら良く知ってる話。。
その年代の人に聞けば良くわかると思うので。。私のコメント見て。。(・・。)ん?と思うなら聞いて見ればいい。。
実話をしってしまうと。。笑えてしまう。。
この本は実話と思わないで読んだら確かにいい本ですね。。
ミコが知らないのが救いだな。。純愛の考えが変わりましたね^ ^
こんなにやさしく人を愛してみたい
★★★★★
この作品の川島みち子さんの感性と本人特有の美しい情緒に感化されてせきとめられていた自分の中の何かが溢れだしました。はかないすぐに消え去る運命とわかりながら、懸命に人を愛する姿や、だれかの目を憚るでもない、作られた愛の形でもないのにこんなに美しく清らかな形で人を愛せる天使のような人がこの世にいたことに喜びを感じ、反面残酷な運命に翻弄された結末が悲しくてしかたがなかった。
苦しみの中で人を労るには大変な体力と精神力がいるはずなのに、こんなにやさしく強く人を愛せるなんて、河野実さんが居たからという事実の影響のみでなく真の強さを持った彼女のこころがそうさせたのを感じ、もういない彼女という命の息吹を肌で感じとり、さらさらとながれていく時間をいとおしく感じた。
私も河野実さんにありがとうを言いたい。