手紙を書くのが愉しいということは、生きていることが面白いということとイコールで、生きていることが面白いということは、必ずしも安楽、気楽なだけでなく、ときに激しさも厳しさも伴うものだということが、本書で紹介されている、多くの文豪たちの手紙によって、知ることができました。「お手紙」というネーミングがほのめかす気楽で気軽がイメージがあり、実際新書サイズの手軽な本ですが、詰まっているメッセージの重みは、ズシンと来る手ごたえが十分でした。

絵手紙やメールアート(定型外という部類でしょうか)などメールと違って回りくどいアナログで気持ちを伝える…。その際にやっぱり手紙のマナー礼儀を知った上で送ると、大切な相手に気持ちがもっとよく伝わり、新しい面を相手に見せることが出来るかも…。最近忘れがちな手紙の基本が書いてあります。新書サイズで値段も手ごろなので、1冊持っておくと便利かと思います。