廉価版とはいえ……
★★★☆☆
今はなき新東宝の、嵐勘寿郎「明治天皇シリーズ」最終作。今となっては、存在そのものが”アンティーク的価値”の作品である。
大ヒットした「明治天皇と日露大戦争」などと同様、非常にアナクロなストーリーなのは、価値を思えば当然、それ以上は期待できない。
それはともかく。
かつて6000円くらいで出たDVDの廉価版なのではあるが、特典等が「日露大戦争」同様全くないというのはどうか?
「天皇皇后と日清戦争」には、予告編、人物紹介などの特典映像があるのに、ヒット作たるこの二作に”全くない”というのは変だ。
また保存状態がよくないのか、荒れた映像が結構目立つ。
正直歴史的価値を考慮しても、価格分の中身があるとも思えないのだが……。