どっかの書評でも褒めてましたが、裁判所(お白洲)のレイアウトや一学者の肖像の変遷を柱に話を組み立てて行くのも新鮮です。
失敗なのは書名で、『「大岡裁き」の法意識』より、副題「西洋法と日本人」の方が内容に合致してますが、こちらではインパクトに欠ける以上、しょうがないんでしょう。
とまれ、タイトルは残念ですが古典的な意味での「新書」の系譜に位置する著作です。10年後、どう評価されているか楽しみな本です。